年に一度の日本将棋連盟の将棋指導員の更新の手続きを終えまして、ちょっと気分も将棋になりましたので😊、ブログ記事を書きたいと思います。将棋のわからない方にも何か考えてもらえる部分があるように書きますので、お付き合いいただけましたら幸いです。また、たまに覗いてくれている昔の教室の皆さんのためにも、年にひとつかふたつ位は将棋の新しい記事があるようにしたいと思います😊
さて、今週18日、我らがスーパーヒロイン砂原奏女流2級の、女流1級への昇級をかけた注目の大一番がありました。
中盤苦しくなったものの、持ち前の粘り強さで逆転。終盤はハラハラドキドキの展開でしたが、惜しくも勝利を手にすることが出来ませんでした。しかし、将棋ファンを熱くさせてくれる素晴らしい対局でした。
下は、終盤で最後に勝ちがあった局面からの変化図(本譜とは違います)。こうなる順を選択すれば勝ちだったのですが、砂原女流は「相手に飛車を渡すのを気にした」とのこと。そうですよね、この局面で相手に飛車なんて渡したら大変。
後手が砂原女流。局面は先手が▲3七玉と逃げたところ。実はここで△3八金というスゴイ手があり後手砂原女流の勝ちなのですが・・・秒読みの中で、数手前からこの局面での△3八金を読み切って指す人の世界は、少なくとも私には想像できません😂
△3八金に▲同竜だと、以下△同竜▲同玉△4八飛▲3七玉△2八飛成▲3六玉△2七銀以下、詰み。
「AI的な勝ち方ができないとムリだろう」
そのように思いました。つまり、勝ち筋は勝ち筋なんだけど、要所で「ひょえ〜っ!」という手を指せないと勝てない道です。
一般的な教訓を導き出すとすれば。
今後、政治や行政、ビジネスあるいは暮らしの様々な場面にAIが入って来ます。人間がAIに「どの選択肢が一番効率がいいのか?」を聞くことが多くなる。AIは答えをくれるでしょうが、その答えはもしかすると、ある時点で「ひょえ〜っ!?」という常人には理解しがたい行動をしないと成立しないものかもしれないということを、人類は想定すべきだろうと思います。
特に、複数の人間、あるいは相当数の人間が理解・納得できなければその方針は選択できないことが、人間社会では多い。大半の人間が納得できる選択肢とのバランスが、実社会では重要になります。
将棋に戻って、上図の将棋では、AIソフトはこの局面の少し前で、△9二歩と角の頭に歩を打って、脅威になっている角を追い払う順を後手に何度か薦めています。勝てるかどうかは別として、より人間的な感じはしました。アマチュアでも「なるほど、がんばれば自分にも指せるようになりそうだ」と思わせてくれる手ではあります。
さて、今週18日、我らがスーパーヒロイン砂原奏女流2級の、女流1級への昇級をかけた注目の大一番がありました。
中盤苦しくなったものの、持ち前の粘り強さで逆転。終盤はハラハラドキドキの展開でしたが、惜しくも勝利を手にすることが出来ませんでした。しかし、将棋ファンを熱くさせてくれる素晴らしい対局でした。
下は、終盤で最後に勝ちがあった局面からの変化図(本譜とは違います)。こうなる順を選択すれば勝ちだったのですが、砂原女流は「相手に飛車を渡すのを気にした」とのこと。そうですよね、この局面で相手に飛車なんて渡したら大変。
後手が砂原女流。局面は先手が▲3七玉と逃げたところ。実はここで△3八金というスゴイ手があり後手砂原女流の勝ちなのですが・・・秒読みの中で、数手前からこの局面での△3八金を読み切って指す人の世界は、少なくとも私には想像できません😂
△3八金に▲同竜だと、以下△同竜▲同玉△4八飛▲3七玉△2八飛成▲3六玉△2七銀以下、詰み。
「AI的な勝ち方ができないとムリだろう」
そのように思いました。つまり、勝ち筋は勝ち筋なんだけど、要所で「ひょえ〜っ!」という手を指せないと勝てない道です。
一般的な教訓を導き出すとすれば。
今後、政治や行政、ビジネスあるいは暮らしの様々な場面にAIが入って来ます。人間がAIに「どの選択肢が一番効率がいいのか?」を聞くことが多くなる。AIは答えをくれるでしょうが、その答えはもしかすると、ある時点で「ひょえ〜っ!?」という常人には理解しがたい行動をしないと成立しないものかもしれないということを、人類は想定すべきだろうと思います。
特に、複数の人間、あるいは相当数の人間が理解・納得できなければその方針は選択できないことが、人間社会では多い。大半の人間が納得できる選択肢とのバランスが、実社会では重要になります。
将棋に戻って、上図の将棋では、AIソフトはこの局面の少し前で、△9二歩と角の頭に歩を打って、脅威になっている角を追い払う順を後手に何度か薦めています。勝てるかどうかは別として、より人間的な感じはしました。アマチュアでも「なるほど、がんばれば自分にも指せるようになりそうだ」と思わせてくれる手ではあります。