幸せな恋の歌レコード


9月6日(日)ライブ告知動画でお知らせした通り、9月のライブオープニングは、昨年の8月3日にこのR-POPコーナーでも取り上げた、「恋のバカンス」ロシア語版にします。

実は、ロシアで発売された際のタイトルは「幸せな恋の歌(песня о счастливой любви)」でした。なぜそうしたのかは想像するしかありませんが、勤勉な労働者を讃える国づくりをしているところに、休暇への憧れをあまり大々的に助長するタイトルは控えようということだったのかもしれません。しかし時が経ち、様々な歌手にカバーされるうちに、次第に「恋のバカンス(Каникулы любви カニクリ リュブヴィ)」のほうがポピュラーになってゆきました。

下に、ザ・ピーナッツの日本でのヒットから2年後の1965年にロシアで初めて発売されたロシア語版、ニーナ・パンテレエワの「幸せな恋の歌」を埋め込みます。ややスローテンポで、日本語版のような軽快な曲のイメージではなく、バラード調です。「西側の音楽は退廃的である」とするソ連当局から糾弾されないよう、このようにしたのかもしれません。これも、その後カバーされるうちに軽快なテンポで楽しく演奏されるようになりました。

ちなみに上の写真は「幸せな恋の歌」のレコードですが、一番上に大きな文字で「メロディア」と書かれています。メロディアはソ連でレコードの販売を一手に独占していた国営企業。ですから、当局に睨まれたら最後、レコードは出版できない訳です。メロディアの設立が1964年ですから、ちょうどできたばかりの頃。「幸せな恋の歌」の制作者は、かなり気をつかったのではないかと思います。

(ぜひ他の楽曲もお楽しみください。旧ソ連音楽関係の記事はこちらをクリック。)



「幸せな恋の歌」

青い海辺で
君は僕の隣にいる
太陽は僕たちだけを照らし
波は一日中歌っている

頭上には透明な空
波の上ではカモメが鳴く
僕たちはいつも近くにいると
空と水のように

湾を眺めて、少しも後悔はしない
また船が去っていくのを
船は航海を続けるけれど
どんなに遠くへ航海しても
これ以上幸せな愛は見つからないだろう

そして海の上、穏やかな海の上では
カモメがまっすぐな道を駆け抜ける
岸辺では甘美に感じる
塩辛い唇のキス

星が昇り、波は眠りにつく
イルカが僕たちのそばを泳ぐ
イルカよ、イルカよ、他の海へ
私がどんなに幸せだったか伝えておくれ

君は僕と一緒にいて、君は僕の隣にいる
愛は海のように無限
太陽は僕たちだけを照らし
波は一日中歌う
波は一日中歌う


"песня о счастливой любви"

У моря у синего моря
со мною ты рядом со мною
и солнце светит лишь для нас с тобой
целый день поет прибой

прозрачное небо над нами
и чайки кричат над волнами
кричат что рядом будем мы всегда
словно небо и вода

смотрю на залив и ни чуть не жаль
что вновь корабли уплывают вдаль
плывут корабли но в любой дали
не найти им счастливей любви

А над морем над ласковым морем
мчатся чайки дорогой прямою
и сладким кажется на берегу
поцелуй соленых губ

а звезды взойдут и уснет прибой
дельфины плывут мимо нас с тобой
дельфины дельфины другим морям
расскажите как счастлив был я

ты со мною ты рядом со мною
и любовь бесконечна как море
и солнце светит лишь для нас с тобой
целый день поет прибой
целый день поет прибой