「あれ!?これ、聴いたことあるぞ。何の歌だったっけなぁ...」
と、70歳以上の方は、記憶の片隅に引っかかっているはずです。共産党や社民党を支持されている方はご存じでしょうね😅 日本ではどんな状況でよく歌われた歌か・・・は、来週書きます。今回は、歌そのものについて。

1871年パリ・コミューンの凄惨な鎮圧事件の直後に、運動に参加していた詩人のウジェーヌ・ポティエという人が亡命先の英国で、同志たちへのレクイエムとして発表した詩。これに後に曲がつけられ、様々な国で翻訳され歌われるようになりました。特にソ連では、10年以上の亡命生活を欧州で送り帰国したレーニンの強い思いもあったことでしょう、1917年にソビエト政権を樹立すると翌年に国歌として採用されています。

世界一有名な労働歌であり革命歌であるこの歌ですが、その発祥の舞台であるパリ・コミューンの評価については、議論の余地があり解釈が様々です。

作詞者のポティエがうたった「インターナショナル」とは、マルクスらが理論を主導してロンドンで結成された「第一インターナショナル」のこと。そのパリ支部が普仏戦争後の混乱の中で民衆が打ち立てた自治政権に参加しており、これが「史上初の社会主義革命政権」と美化されているのだが...

その「民衆蜂起」とやらが、果たしてしっかり教育され普及した社会主義思想に基づいたものであったかは、怪しい。むしろ、普仏戦争が講和を迎え、フランスで戦時政策が終了となり、
「はーい皆さん、家賃の支払い猶予措置は打ち切りです。来月から払って下さいね〜」
「警備隊の皆さん、ご苦労さまでした。お仕事終了です。来月から手当は出ません」
みたいなことになったため、パリの市民たちが、
「ちょっと待てや!突然言われてもムチャや!」
となってシンプルに暴動に発展した。そこへ、「インターナショナル」のインテリ思想家たちが便乗して理屈をこねくり回し始めただけ・・・という覚めた見方もある。

単なる「ちょっと大きな暴動」だったパリ・コミューンが、左派知識人たちにより持ち上げられ美化され神格化されて、その後あらゆる「現実離れした理論のひとり歩き」を生んだ。そのようにも見れる。

いっぽう、それを言ったら、歴史なんてみんなそうかもしれません。戦国大名も幕末の志士たちも、現実には皆、ろくでもない連中だったかも。しかし彼らを英雄視し物語を語り継ぐのは、意味のないことではないでしょう。

(ぜひ他の楽曲もお楽しみください。旧ソ連音楽関係の記事はこちらをクリック。)



「インターナショナル」

1.
立ち上がれ、呪いの烙印を押された
全世界の飢えたる者と奴隷たちよ!
憤りに満ちた我らの心は沸騰し、
死闘へと突き進む覚悟は整った

我らは暴力に満ちた世界を
根こそぎ破壊し、その後に
我らこそが新たな世界を築く
無だった者が、皆のための者となるのだ

(※くり返し)
これが我らの最後の
そして決定的な戦いだ
インターナショナルと共に
人類は立ち上がる!
これが我らの最後の
そして決定的な戦いだ
インターナショナルと共に
人類は立ち上がる!

2.
誰も我らを救済しない。
神も、皇帝も、英雄も。
我らは自らの手で
解放を勝ち取る

巧みな手で圧政を打ち倒し
我らの財産を取り戻すために
炉に火を灯し、大胆に打て
鉄は熱いうちに!

(※くり返し)

3.
我ら世界中の労働者
偉大なる労働者の軍だけが
土地を所有する権利を持つ
寄生虫どもは決して持たない!

たとえ大きな雷が
犬や処刑人たちに落ちようとも
私たちにのために太陽は
その光線の炎を与え続けるだろう

(※くり返し)


”Интернационал”

1.
Вставай, проклятьем заклеймённый,
Весь мир голодных и рабов!
Кипит наш разум возмущённый
И в смертный бой вести готов.

Весь мир насилья мы разрушим
До основанья, а затем
Мы наш, мы новый мир построим ―
Кто был ничем, тот станет всем.

Припев:
Это есть наш последний
И решительный бой;
С Интернационалом
Воспрянет род людской!
Это есть наш последний
И решительный бой;
С Интернационалом
Воспрянет род людской!

2.
Никто не даст нам избавленья:
Ни бог, ни царь и не герой.
Добьёмся мы освобожденья
Своею собственной рукой.

Чтоб свергнуть гнёт рукой умелой,
Отвоевать своё добро,
Вздувайте горн и куйте смело,
Пока железо горячо!

Припев.

3.
Лишь мы, работники всемирной
Великой армии труда,
Владеть землёй имеем право,
Но паразиты ― никогда!

И если гром великий грянет
Над сворой псов и палачей,
Для нас всё так же солнце станет
Сиять огнём своих лучей.

Припев.