11月後半にライブのオープニングでピックアップしたDDTの「秋とは何か」。初めてモスクワに住んで間もない頃の風景と共にある曲で、弾き語りをYouTubeにもおさめておきたいと思いました。
90年代の前半、ひと頃テレビで日に幾度となく毎日のように流れていました。ソ連崩壊後の、ひとつだったものがバラバラになってゆく不安感を漂えた歌です。
何せトークが下手なもので、お伝えしようとして上手く言えなかった事柄を、簡単にまとめます。
作詞作曲はバンドボーカルのユーリ・シェフチュクさん。反戦の旗手で、社会活動化でもあります。特別軍事作戦にも反対していますが、ロシア軍の進撃をバリバリ伝えている軍事ブロガーも大好きで、テレグラムにシェアしたりなどしています。
「具体的な政治政策になると違う考えなのだけど、彼が純粋な気持ちからそれを言うのはオッケーだし、そんな彼が好きだ」
と思わせる人。日本で例えると、メジャーどころでは忌野清志郎さんとか泉谷しげるさんとか。フォークに詳しい方なら、加川良さんとか高石ともやさんみたいな方とご理解ください。
数々の武勇伝の幾つかをご紹介します:
1999年、シェフチュクさんはユーゴスラビアを訪れ、国の統一を支持するコンサートを開き、主権国家への米国の爆撃を厳しく批判しました。ですから、現ロシア政権に対してだけ抗議している訳ではなく、「とにかく戦争はダメだ」と言っている訳です。
2010年5月、シェフチュクさんは国営テレビでウラジーミル・プーチンと激しい対話を行い、民主主義、言論の自由、集会の自由、報道の自由といったテーマでプーチンに公然と論争を挑みメディアの注目を集めました。後年のインタビューで、「アメリカ議会から講演の招待を受けた」ことを明かしています。しかし彼は「我々で解決する」と答えたのでした。米国の手には乗らない、政治利用はさせないという訳です。
2008年3月3日、公正な大統領選挙を求める抗議デモに参加し、「石油が枯れれば我々の大統領は死ぬだろう」と歌い、物議を醸しました。
2022年2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻に一貫して反対。「我々の未来が奪われている。私たちは氷の穴を通り抜けて過去、19世紀、18世紀、17世紀へと引き込まれている。人々はそれを受け入ません」と。コンサートでロシア軍を侮辱した罪で罰金刑を受け、現在はロシア国内ではコンサート活動を禁じられています。
逆に海外では活動しており、2024〜25年には、アルメニア、カザフスタン、米国、カナダ、ドイツといった国々でコンサートを行いました。ロシア在住のロシア人著名アーティストで、特に西側の主要国でコンサートができるのはこく僅かでしょう。特別軍事作戦に賛成しているアーティストは、西側では受け入れにくい。シェフチュクさんは特別軍事作戦に反対しているからこそ呼ばれる訳ですが、それをロシア政府が黙認しているというのは、プーチンも一目置く人物であるという暗黙のコンセンサスがあるからなのでしょう。そして過去の行動から、西側の活動家たちに飲み込まれたりプロパガンダに使われたりはしないという信頼があるのだと思います。
両サイドから支持されるアーティスト。来るべき和平の時に、彼が大衆にとり精神面で大きな支柱になることでしょう。そう願っています。
「秋とは何か」 DDT
秋とは何か - それは空
足の下には泣いている空
水たまりの中で鳥や雲は散り散り
秋、もう長いこと君と共にいない
水たまりの中で鳥や雲は散り散り
秋、もう長いこと君と共にいない
秋、空に船が燃えている
秋、私は大地から離れたい
悲しみが海に沈むところで
秋は暗く遠い地
秋とは何か - それは石
暗くなるネヴァ川を越えて忠誠を誓う
秋がまた思い出させてくれた
魂に 最も大切なことを
秋、私は再び平穏を奪われた
秋がまた思い出させてくれた
魂にとって最も大切なことは
秋、私は再び平穏を奪われた
秋、空に船が燃えている
秋、私は大地から離れたい
悲しみが海に沈むところで
秋は暗く遠い地
秋とは何か - それは風
引き裂かれた鎖でまた遊ぶ
秋よ、私たちは這い進み、答えへと飛んでゆくのか
祖国と私たちに何が起こるのか
秋よ、私たちは這い進み、夜明けまで生き延びるのか
秋よ、明日は私たちに何が起こるのか
秋、空に船が燃えている
秋、私は大地から離れたい
悲しみが海に沈むところで
秋は暗く遠い地
暗闇の中、街は群れに溶けゆく
秋よ、私は君について何を知っていたのか
葉はどれだけ破れるのか
秋は永遠の法則
90年代の前半、ひと頃テレビで日に幾度となく毎日のように流れていました。ソ連崩壊後の、ひとつだったものがバラバラになってゆく不安感を漂えた歌です。
何せトークが下手なもので、お伝えしようとして上手く言えなかった事柄を、簡単にまとめます。
作詞作曲はバンドボーカルのユーリ・シェフチュクさん。反戦の旗手で、社会活動化でもあります。特別軍事作戦にも反対していますが、ロシア軍の進撃をバリバリ伝えている軍事ブロガーも大好きで、テレグラムにシェアしたりなどしています。
「具体的な政治政策になると違う考えなのだけど、彼が純粋な気持ちからそれを言うのはオッケーだし、そんな彼が好きだ」
と思わせる人。日本で例えると、メジャーどころでは忌野清志郎さんとか泉谷しげるさんとか。フォークに詳しい方なら、加川良さんとか高石ともやさんみたいな方とご理解ください。
数々の武勇伝の幾つかをご紹介します:
1999年、シェフチュクさんはユーゴスラビアを訪れ、国の統一を支持するコンサートを開き、主権国家への米国の爆撃を厳しく批判しました。ですから、現ロシア政権に対してだけ抗議している訳ではなく、「とにかく戦争はダメだ」と言っている訳です。
2010年5月、シェフチュクさんは国営テレビでウラジーミル・プーチンと激しい対話を行い、民主主義、言論の自由、集会の自由、報道の自由といったテーマでプーチンに公然と論争を挑みメディアの注目を集めました。後年のインタビューで、「アメリカ議会から講演の招待を受けた」ことを明かしています。しかし彼は「我々で解決する」と答えたのでした。米国の手には乗らない、政治利用はさせないという訳です。
2008年3月3日、公正な大統領選挙を求める抗議デモに参加し、「石油が枯れれば我々の大統領は死ぬだろう」と歌い、物議を醸しました。
2022年2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻に一貫して反対。「我々の未来が奪われている。私たちは氷の穴を通り抜けて過去、19世紀、18世紀、17世紀へと引き込まれている。人々はそれを受け入ません」と。コンサートでロシア軍を侮辱した罪で罰金刑を受け、現在はロシア国内ではコンサート活動を禁じられています。
逆に海外では活動しており、2024〜25年には、アルメニア、カザフスタン、米国、カナダ、ドイツといった国々でコンサートを行いました。ロシア在住のロシア人著名アーティストで、特に西側の主要国でコンサートができるのはこく僅かでしょう。特別軍事作戦に賛成しているアーティストは、西側では受け入れにくい。シェフチュクさんは特別軍事作戦に反対しているからこそ呼ばれる訳ですが、それをロシア政府が黙認しているというのは、プーチンも一目置く人物であるという暗黙のコンセンサスがあるからなのでしょう。そして過去の行動から、西側の活動家たちに飲み込まれたりプロパガンダに使われたりはしないという信頼があるのだと思います。
両サイドから支持されるアーティスト。来るべき和平の時に、彼が大衆にとり精神面で大きな支柱になることでしょう。そう願っています。
「秋とは何か」 DDT
秋とは何か - それは空
足の下には泣いている空
水たまりの中で鳥や雲は散り散り
秋、もう長いこと君と共にいない
水たまりの中で鳥や雲は散り散り
秋、もう長いこと君と共にいない
秋、空に船が燃えている
秋、私は大地から離れたい
悲しみが海に沈むところで
秋は暗く遠い地
秋とは何か - それは石
暗くなるネヴァ川を越えて忠誠を誓う
秋がまた思い出させてくれた
魂に 最も大切なことを
秋、私は再び平穏を奪われた
秋がまた思い出させてくれた
魂にとって最も大切なことは
秋、私は再び平穏を奪われた
秋、空に船が燃えている
秋、私は大地から離れたい
悲しみが海に沈むところで
秋は暗く遠い地
秋とは何か - それは風
引き裂かれた鎖でまた遊ぶ
秋よ、私たちは這い進み、答えへと飛んでゆくのか
祖国と私たちに何が起こるのか
秋よ、私たちは這い進み、夜明けまで生き延びるのか
秋よ、明日は私たちに何が起こるのか
秋、空に船が燃えている
秋、私は大地から離れたい
悲しみが海に沈むところで
秋は暗く遠い地
暗闇の中、街は群れに溶けゆく
秋よ、私は君について何を知っていたのか
葉はどれだけ破れるのか
秋は永遠の法則

