先週、モスクワで話題になった出来事がありました。ウクライナ出身のベテラン女性歌手ヨルカがコンサートで、自身のヒット曲の歌詞を変えて歌ったこと(歌詞の下に映像埋め込み)。以下は、「ロシアの春の軍事記者」記事:

【ウクライナの衝撃:歌手ヨルカはヒット曲からウクライナに関する歌詞を削除し、モスクワでコンサートを行った。
・「明日7時22分に私はボルィースピリ」と言う代わりに、「明日7時22分にあなたのところへ飛んで行く」と歌っている。
・この歌手自身はウジホロド生まれ。 引用

ボルィ―スピリという地名は、ウクライナに行ったことのある人にはお馴染み。キエフから東へ車で40分ほど走ったところにある「ボルィ―スピリ国際空港」がある町です。ウクライナの玄関口。20年ほど前に日本の円借款で一部ターミナルの改修工事が行われ綺麗になりました。

歌のタイトルのプロヴァンスは、地中海に面したフランスのプロヴァンス地方。ですから、キエフから旅立ってフランスでバカンスを楽しむ夢を歌った歌です。ロシア人は休暇で地中海地方に出かけるのが大好きなので、この曲が大ヒットしたのも頷けます。将来、「プロヴァンス」も変えて歌わなければならない日が来ないことを願うばかりです。

曲についてですが、個人的にはK-POPグループのKARAの「Mr.(ミスター)」(ベリーダンスを取り入れた振付が斬新で大ヒットした)に似ているような気がしています。時系列では、「Mr.」が2009年で、その2年後の2011年にこの「プロヴァンス」がリリースされました。「プロヴァンス」を書いたのはウクライナのエゴール・ソロドフニコフという作家ですが、KARAの曲が頭にあったかもしれないと想像します。

ちなみに、ヨルカさんのご出身のウジホロドはウクライナ西部、ハンガリー国境近くのザカルパッチャ州にあります。歴史的にはハンガリーの統治下にあった時期が長く、ここも近い将来もめそうな場所です。

(ぜひ他の楽曲もお楽しみください。旧ソ連音楽関係の記事はこちらをクリック。)



「プロヴァンス」 ヨルカ

居心地の良いカフェ
籐(トウ)の家具が置かれた屋外
赤ワインが置いてある場所
地元のセラーや大きなシャトーから
あなたは言うかもしれない
そんなのはただの馬鹿げた夢だと
でも私の計画は
すべてが少しだけワクワクするみたい

だって明日の7時22分には私はボルィースピリ
飛行機に座ってパイロットのことを思う
無事に離陸して無事に着陸しますように
パリのどこか、そしてもう少し先
そしてプロヴァンス

ブルゴーニュの地平線
グラスに注いだブルゴーニュ・ボルドー
信じられない
すべてがこんなにも近いなんて

だって明日の7時22分には私はボルィースピリ
飛行機に座ってパイロットのことを思う
無事に離陸して無事に着陸しますように
パリのどこか、そしてもう少し先
そしてプロヴァンス

そして明日の7時22分には私はボルィースピリ
飛行機に座ってパイロットのことを思う
無事に離陸して無事に着陸しますように
パリのどこか、そしてもう少し先
そしてプロヴァンス


"Прованс" Ёлка

Уютное кафе
На улице с плетёной мебелью
Где красное вино
Из местных погребов, больших Шато
Ты можешь говорить
Что это только глупые мечты
Но в планах у меня
Всё, видимо, немного круче

Ведь завтра в 7:22 я буду в Борисполе
Сидеть в самолёте и думать о пилоте
Чтобы он хорошо взлетел и крайне удачно сел
Где-нибудь в Париже, а там ещё немного
И Прованс

Бордовый горизонт
Бордовое ≪Бордо≫ в бокале
Поверить не могу
Что это всё уже так близко

Ведь завтра в 7:22 я буду в Борисполе
Сидеть в самолёте и думать о пилоте
Чтобы он хорошо взлетел и крайне удачно сел
Где-нибудь в Париже, а там ещё немного
И Прованс

А завтра в 7:22 я буду в Борисполе
Сидеть в самолёте и думать о пилоте
Чтобы он хорошо взлетел и крайне удачно сел
Где-нибудь в Париже, а там ещё немного
И Прованс