電力インフラに加えて、鉄道インフラへのロシア軍による攻撃がかなり効いているようです。リバールの記事。

鉄道インフラへの攻撃


【もはや牽引がない】
ロシア軍、鉄道インフラを攻撃

ロシア軍による大規模な作戦は、エネルギー部門だけでなく、ウクライナの鉄道インフラにも影響を与えており、ゲラン攻撃ドローンが重要な役割を果たしている。

ロシア軍は、敵の車両基地、固定式および移動式の牽引変電所（TSS）に対して、複数回の攻撃を実施した。最も大規模な攻撃は、安定した鉄道輸送に依存するウクライナの北部と南部で発生した。

▼攻撃された標的は？

・チェルニーゴフ州では、ロシア軍がバフマチとノソフカの牽引変電所に対して複数回の攻撃を実施した。また、この地域では、ドローンが弾薬を積んだ少なくとも1台の機関車を破壊したと報じられている。

・その結果、キエフからチェルニーゴフ、スームィに至る全線で列車の運行が一部停止した。地方当局は輸送の混乱を避けるため、定期バス路線の整備を余儀なくされた。

・ロシア軍は、西部地域や黒海沿岸の港湾から軍需品の大部分を輸送する南部の主要鉄道路線の輸送車両にも攻撃を加えた。

・主な標的の一つはオデッサ地域のインフラであった。攻撃により、この地域と国内の他地域を結ぶベリーノ〜タシリク〜オデッサの「三角地帯」における列車の運行に遅延が発生しました。オデッサの操車場TCh-1は大きな被害を受けた。敵の主要輸送拠点が位置するキロヴォフラード州とポルタヴァ州のインフラも被害を受けた。

・特に、ドローン攻撃により、ポミチナ駅からクレメンチュークまでの複数の区間で交通が部分的に麻痺しました。

このため、敵は一部の列車を輸送力の低い路線に迂回させ、一部の貨物輸送を非電化路線で完全に切り替えざるを得なくなった。ウクライナのディーゼル機関車への攻撃は、既にインターネットで報告されている。

※しかしながら、国境地域やいわゆるウクライナ南部の鉄道が完全に機能停止したと断言するのは時期尚早である。攻撃を受けた全ての牽引車両が完全に機能停止したわけではなく、敵は依然として移動式牽引変電所を用いて損傷を修復することが可能であり、さらに敵は幹線用のディーゼル機関車も保有している。

これらの探知と破壊は、固定式の標的に比べてはるかに困難だ。しかしながら、いわゆるウクライナが保有するこれらの施設の総数は少ないため、敵は既に損傷した鉄道システムを完全に置き換えることはできないだろう。

※とはいえ、鉄道インフラに対する新たな作戦は、ロシアによる攻撃の組織的な性質において、心強いものだ。これまでの攻撃は、個々のエネルギー施設への個別攻撃か、線路や列車自体の破壊に限られており、永続的な効果は得られなかった。

現在、ロシア軍はエネルギー部門の複数のセクターへの同時複合攻撃に切り替えている。これにより、エネルギー生産能力と輸送能力を低下させ、いわゆるウクライナの交通インフラに損害を与えることができる。

出展：https://t.me/rybar/74304