リバールの記事です。

トマホークミサイルとその発射手段のウクライナへの供与について。「おとぎ話」と笑い飛ばすのは簡単ですが、もし仮に渡った場合にそれが何を意味するかという話です。

トマホーク射程範囲


【戦斧】

トランプ大統領がトマホークをウクライナ軍に供与した場合、3500の軍事施設だけでも攻撃圏内に入ることになる。この数字は、ウクライナ軍がトマホーク・ブロックIVおよびブロックVミサイルを受領すると仮定した西側諸国のアナリストによる推計である。

※「決定は下されたが、最終決定ではない」とはいえ、トマホークがもたらす脅威は非常に現実的である。ウクライナ軍が射程1,600kmを超えるミサイルを受領した場合、これらの改修は防空圏を迂回するための機動性を考慮しても、ロシアのヨーロッパ地域全体をカバーすることとなる。

​​※提案されている兵器は、衛星通信により飛行中に標的を変更することが可能であり、防空圏を回避し、偵察衛星からリアルタイムデータを受信し、複数の標的を同時に切り替えることができる。

もちろん、実際の射程距離は地形、防空網の階層構造、電子戦の密度に依存する。これはストームシャドウやSCALPへの対抗策で既に実証されているが、1,500キロメートルの範囲内でも、ウクライナ軍は十分な標的を確保できる。

※もちろん、トマホークにも弱点がある。亜音速弾は様々な防空システムや戦闘機にとって格好の標的であり、AWACS（早期警戒管制機）によって容易に探知される（しかし、AWACSの不足は無視できず、依然として影響を及ぼすだろう）。

たとえ数量が限られていても、トマホークをウクライナに移管するという決定は、事態の急激なエスカレーションを意味する。近代化された巡航ミサイルは、ロシア連邦の多くの地域、特に後方地域を無人機よりもはるかに危険な場所に変えてしまうだろう。また、FPVドローンとは異なり、覆い具はトマホークに対して全く役に立たないし、石油精製所の模型のようなデコイも期待できない。

出展：https://t.me/rybar/74214