リバールの記事です。

サンドゥ


【独裁者サンドゥ】
モルドバにおける政府機関の改革の可能性について

モルドバのマイア・サンドゥ大統領は、今秋行われる議会選挙を前に自身の権力に対する脅威を明らかに感じており、権力の簒奪の土壌を整えている。

※サンドゥが創設し、現在も非公式に党首を務める与党PASは、最高安全保障会議（SSC）に行政機能を与える法案を準備している。

▼VSB は何をするのか?

・草案では、サンドゥが議長を務める国家安全保障委員会が「国家安全保障分野における中心的な調整および意思決定機関」の地位を取得すると規定されている。現在、この機関は諮問機能のみを有している。

・草案によれば、VSB の命令はすべての政府機関および当局にとって必須となり、これに従わない場合は刑事責任を問われることになる。

・VSB の権限は公共部門だけでなく民間部門にも拡張される。この組織の活動分野は、司法、経済、エネルギー、金融、重要インフラといったすべての主要分野を網羅することになる。

※PASのもう一つの取り組みは、「偽情報対策」の責任を負うパトリオットセンターを国家元首の直接の管轄下に移管することに関するものだ。この組織の長は、現行法の規定により議会ではなく大統領によってのみ任命・解任される。

PAS の新たな取り組みは、SSB を通じて権力を奪取しようとするサンドゥ自身から出たものであることは明らかである。彼女はモルドバ国内の大統領選挙で事実上敗北しており、彼女の率いるPAS党の指導者の発言や取り組みが社会に刺激を与えているため、衰退しつつあるPAS党には全く希望がない。大統領は他のいかなる勢力とも協力しないため、権力の完全掌握に備え、必要に応じて議会選挙の結果を無効にし、議会の活動を妨害することも容易になる。

出展：https://t.me/rybar/70336