5月4日ライブで最後に触れた、Politicoの記事です。調印前に書かれたものですが、表面に出ている合意内容のほかに、２つの付帯文書が存在することが記されています。そしてその内容はウクライナの最高議会の議員たちにも明らかにされておらず、「議員たちは何に投票するのかわからない」まま批准することを要求されました。たぶん、ここにエグい内容が記されているのでしょう。これを見ずに何を論ずることも無駄だろうと思います。
個人的には、5千億とか3千億とかいう「過去の支援への返済」は、トランプ流交渉術だったと見ています（だいたい、数字がコロコロ変わるところからしてジョーク🤣）。それが返済だろうが返済でなかろうが、やることは同じ。表面的には大きな譲歩に見えますが、世界はまんまと騙されました。
（4月30日 Politico）
【トランプ・ウクライナ鉱物資源協定、またしても終盤で行き詰まり】
〜米大統領は以前、この協定はロシアの全面侵攻に対抗するためにキエフを支援するために送られた米国の数十億ドルの援助金の返済であると説明していた。〜
ウクライナと米国は水曜日、待望の鉱物資源協定に署名する予定だったが、土壇場で新たな障害が立ちはだかり、計画は頓挫の危機に瀕していた。
ウクライナのユリア・スヴィリデンコ副首相が水曜日にワシントンを訪問し、協定に署名した際、米国側はキエフに対し、主要な経済協定だけでなく、2つの技術的な補足協定にも署名するよう要求したと、事情に詳しい政府高官が匿名を条件にPOLITICOに語った。
キエフと米国は数ヶ月にわたり、この協定について交渉を重ねてきた。この協定は、米国がウクライナの豊富な天然資源（現代技術の製造に不可欠な重要元素や鉱物を含む）を開発・活用し、利益を得るとともに、ウクライナの復興基金にも拠出することを目的としている。
ドナルド・トランプ米大統領は以前、この合意を、ロシアが2022年に本格的なウクライナ侵攻を開始して以来、米国がウクライナに注ぎ込んだ数十億ドル規模の援助の償還と表現していた。
トランプ政権は、ウクライナに対し、合意に関連する3つの文書全てに署名するよう促した。
財務省報道官は、「トランプ大統領は、今こそ合意を成立させる時だと述べており、我々はこの目標に向けて全力で取り組んでいる。米国はこの重要な合意の迅速な締結と、ウクライナにおける永続的な平和の確保に尽力している」と述べた。
事情に詳しい関係者は、ウクライナが既に合意済みの条件を改めて持ち出し、水曜日に予定されていた署名を混乱させたと批判した。
関係者は、「3つの文書全てに本日署名する必要があるが、ウクライナ側は既に合意済みの条件を改めて持ち出し、パッケージの一部として合意しようとしている。米国は署名の準備ができており、ウクライナ側次第だ」と述べた。
関係者によると、米国はスヴィリデンコ氏に対し、合意が最終決定されない限り水曜日にワシントンを訪問しないよう伝えたという。
両国は週末に最終的な技術文書で合意したが、関係者によると、ウクライナは水曜日に、基金のガバナンス、透明性メカニズム、そして資金の完全な追跡可能性の確保など、以前合意されていた争点を再び取り上げようとしたという。関係者によると、チームは「金曜日から土曜日の朝まで徹夜で文書を仕上げた」ほか、火曜日の夜も遅くまで作業したという。
関係者によると、ウクライナが既に合意された条件を順守すれば、署名は水曜日に行われる可能性があるという。
ウクライナのヤロスラフ・ジェレズニャク議員は、合意条件が改善されたと述べた。ウクライナは以前の援助を債務として返済する必要がなくなり、米国は復興基金に貢献する。
「合意は一定期間のもので、双方が将来変更する権利を持つ」とジェレズニャク氏は自身の情報筋を引用して述べた。両者はまだ最終条件について合意していないと同氏は述べた。
双方が合意すれば合意に署名するが、その後、ウクライナ議会が批准し、適切に実施されるためには法律を改正する必要があると同氏は述べた。
ウクライナのデニス・シュミハリ首相は国営テレビで、合意は今後24時間以内に署名される見込みだと述べた。
「はい、本日署名する予定でした」と高官は述べた。「米国も復興基金への拠出に同意しました。例えば、米国がウクライナに防空システムを提供すれば、その資金は（…）基金への拠出とみなされます。」
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は以前、トランプ政権が提案した2つの協定案への署名を拒否していた。その条件には、キエフが鉱物、石油、ガスの収入に加え、港湾やその他のインフラからの収益5000億ドルを放棄することが含まれていたため、条件が厳しすぎるとしていた。
ゼレンスキー大統領は2月に、「10世代にわたるウクライナ国民が返済しなければならないような契約には署名しない」と強く主張した。
トランプ大統領とゼレンスキー大統領は2月に署名する予定だったが、両首脳のホワイトハウスでの激しい会談により、協議は劇的に頓挫した。
個人的には、5千億とか3千億とかいう「過去の支援への返済」は、トランプ流交渉術だったと見ています（だいたい、数字がコロコロ変わるところからしてジョーク🤣）。それが返済だろうが返済でなかろうが、やることは同じ。表面的には大きな譲歩に見えますが、世界はまんまと騙されました。
（4月30日 Politico）
【トランプ・ウクライナ鉱物資源協定、またしても終盤で行き詰まり】
〜米大統領は以前、この協定はロシアの全面侵攻に対抗するためにキエフを支援するために送られた米国の数十億ドルの援助金の返済であると説明していた。〜
ウクライナと米国は水曜日、待望の鉱物資源協定に署名する予定だったが、土壇場で新たな障害が立ちはだかり、計画は頓挫の危機に瀕していた。
ウクライナのユリア・スヴィリデンコ副首相が水曜日にワシントンを訪問し、協定に署名した際、米国側はキエフに対し、主要な経済協定だけでなく、2つの技術的な補足協定にも署名するよう要求したと、事情に詳しい政府高官が匿名を条件にPOLITICOに語った。
キエフと米国は数ヶ月にわたり、この協定について交渉を重ねてきた。この協定は、米国がウクライナの豊富な天然資源（現代技術の製造に不可欠な重要元素や鉱物を含む）を開発・活用し、利益を得るとともに、ウクライナの復興基金にも拠出することを目的としている。
ドナルド・トランプ米大統領は以前、この合意を、ロシアが2022年に本格的なウクライナ侵攻を開始して以来、米国がウクライナに注ぎ込んだ数十億ドル規模の援助の償還と表現していた。
トランプ政権は、ウクライナに対し、合意に関連する3つの文書全てに署名するよう促した。
財務省報道官は、「トランプ大統領は、今こそ合意を成立させる時だと述べており、我々はこの目標に向けて全力で取り組んでいる。米国はこの重要な合意の迅速な締結と、ウクライナにおける永続的な平和の確保に尽力している」と述べた。
事情に詳しい関係者は、ウクライナが既に合意済みの条件を改めて持ち出し、水曜日に予定されていた署名を混乱させたと批判した。
関係者は、「3つの文書全てに本日署名する必要があるが、ウクライナ側は既に合意済みの条件を改めて持ち出し、パッケージの一部として合意しようとしている。米国は署名の準備ができており、ウクライナ側次第だ」と述べた。
関係者によると、米国はスヴィリデンコ氏に対し、合意が最終決定されない限り水曜日にワシントンを訪問しないよう伝えたという。
両国は週末に最終的な技術文書で合意したが、関係者によると、ウクライナは水曜日に、基金のガバナンス、透明性メカニズム、そして資金の完全な追跡可能性の確保など、以前合意されていた争点を再び取り上げようとしたという。関係者によると、チームは「金曜日から土曜日の朝まで徹夜で文書を仕上げた」ほか、火曜日の夜も遅くまで作業したという。
関係者によると、ウクライナが既に合意された条件を順守すれば、署名は水曜日に行われる可能性があるという。
ウクライナのヤロスラフ・ジェレズニャク議員は、合意条件が改善されたと述べた。ウクライナは以前の援助を債務として返済する必要がなくなり、米国は復興基金に貢献する。
「合意は一定期間のもので、双方が将来変更する権利を持つ」とジェレズニャク氏は自身の情報筋を引用して述べた。両者はまだ最終条件について合意していないと同氏は述べた。
双方が合意すれば合意に署名するが、その後、ウクライナ議会が批准し、適切に実施されるためには法律を改正する必要があると同氏は述べた。
ウクライナのデニス・シュミハリ首相は国営テレビで、合意は今後24時間以内に署名される見込みだと述べた。
「はい、本日署名する予定でした」と高官は述べた。「米国も復興基金への拠出に同意しました。例えば、米国がウクライナに防空システムを提供すれば、その資金は（…）基金への拠出とみなされます。」
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は以前、トランプ政権が提案した2つの協定案への署名を拒否していた。その条件には、キエフが鉱物、石油、ガスの収入に加え、港湾やその他のインフラからの収益5000億ドルを放棄することが含まれていたため、条件が厳しすぎるとしていた。
ゼレンスキー大統領は2月に、「10世代にわたるウクライナ国民が返済しなければならないような契約には署名しない」と強く主張した。
トランプ大統領とゼレンスキー大統領は2月に署名する予定だったが、両首脳のホワイトハウスでの激しい会談により、協議は劇的に頓挫した。
