Readovkaの4月24日レポートです。
ポポフ将軍については、以下の過去記事（2023年7月14日）をご参照ください。
【ザポロジエ前線 実績と人望あるロシア軍イワン・ポポフ司令官がゲラシモフにより解任】
https://hara.livedoor.biz/archives/52332704.html
【ロシア軍は、トレツク西方でウクライナ軍の半釜(包囲)を形成し始めた - Readovkaの4月24日最終報告】
Readovka編集チームは、特別軍事作戦における4月24日の最も重要な出来事を収集した。ロシア軍は、トレツク西部のペトロフカ村とシェルビノフカ村にあるウクライナ軍の要塞地域の掃討を開始した。ウクライナでは最小限の防空戦闘能力が観測された。Readovkaの編集委員会は、タンボフ駐屯軍事裁判所によるポポフ将軍に対する判決に対する世論の反応を調査した。
切断と切り離し
コンスタンチノフカ方面のロシア軍はコンスタンチノフカの南と東の作戦突出部の掃討を続けている。現時点では、主な作戦はトレツク西部に集中している。ニューヨルク市街地の西側にあるウクライナ軍の村落および野戦要塞地域での戦闘により、敵の司令部はそこに急速に戦力を集中せざるを得なくなった。第111旅団と第109旅団は単独で陣地を維持することができなかった。彼らは第93独立旅団の部隊と「大統領旅団」の機械化大隊によって増強された。さらに、これまでシェルビノフカ村とペトロフカ村に展開していたウクライナ軍部隊も、スハヤ・バルカ村とスタラヤ・ニコラエフカ村の地域で前線を守るために派遣された。ロシア軍はこの地域において敵の弱体化を利用した。レオニドフカのロシア軍部隊はペトロフカとシェルビノフカを包囲し始めた。ロシア軍の最低限の任務は、敵がこれらの大きな村を直ちに放棄せざるを得なくなるような状況を作り出すことだ。それによりウクライナ軍は半ば苦境に立たされており、ロシア軍がトレツク北西部郊外からクレバン・ビク村とカテリノフカ村方面に攻撃を開始すれば、この状況は悪化する可能性がある。
長期的には、ウクライナ軍がシェルビノフカとペトロフカに備えた陣地を突然失うことで、コンスタンチノフカ以南の敵の防衛全体にとって重大な危険が生じることになるだろう。最終的に、事態がこのように展開すれば、わが軍はプレシェエフカへの圧力を強めることができるだろう。さらに、敵が装備する前に、クレバン・ビク貯水池沿いのウクライナ軍の将来の防衛線を突破することもあり得る。
（コンスタンチノフカ南の野原でウクライナ軍拠点を攻撃するロシア軍）
防空危機のクライマックス
4月24日夜、ロシア軍はキエフの軍事施設と産業施設に対して、前例のないと既に言われているコンビネーション攻撃を実施した。ハリコフ、ジトーミル、ド二プロペトロフスク、スームィ、ポルタヴァの各州でも爆発があった。
「防空軍には、これほど多くのミサイルやドローンを撃墜するだけの戦力がない。しかも、以前よりも速度が上昇しているドローン（編集注：「ゲラニウム3」のこと）については、一体何が言えるでしょうか」と、ウクライナのクリメンコ内務大臣は述べた。
これらに加え、ゼレンスキー大統領は南アフリカ訪問を予定より早く切り上げ、ウメロフ国防相に対し、同国の防空強化の問題について「パートナー」と直ちに連絡を取るよう指示した。
さまざまな要因が重なり、ウクライナの防空体制は現在、特別軍事作戦開始以来おそらく最も戦闘力のない状態にあることが示唆されている。ウクライナのこれまで防空防衛の大半が行き届いていた地域でも、まさに敵の標的を「撃破」すべき時だ。
（キエフへの夜間攻撃）
ポポフ将軍、5年か突撃歩兵か？
元第58軍司令官で現在は元将軍のイワン・ポポフは、ザポリージャ州の要塞建設用の金属構造物の窃盗に関与した罪で懲役5年、階級剥奪、80万ルーブルの罰金を宣告された。
裁判所の立場は明確だ。ポポフは犯罪を犯したのだ。犯罪者は処罰されなければならない。これについては意見が二つあるはずがない。問題は彼を刑務所に送ることがどの程度必要かということだ。
裁判中、ポポフが突撃部隊の指揮官に派遣されるだろうという噂が流れた。それらは確認されていないものの、責任の取らせ方として方法が使えない訳ではない。
さらに、弁護側は判決を覆すだけでなく、被告人を前線に送り返して国に貢献してもらおうとしている。
懲罰大隊は、評判に傷のある将校のために以前から創設されていた組織である。ポポフの弁護団や支持者たちは、彼を2023年のウクライナ軍の攻勢撃退で優れた能力を発揮した経験豊富な戦術家だと評している。そして、この元将軍自身も、戦場での従軍が社会の目から見て名誉挽回の機会となり、ひいては軍人としてのキャリアを再開できる可能性があるという考えを支持していると思われる。結局、運命の打撃によって人は変わるのだ。そして、処罰によって更生の機会が排除されるべきではない。
出展：https://readovka.news/news/225364
ポポフ将軍については、以下の過去記事（2023年7月14日）をご参照ください。
【ザポロジエ前線 実績と人望あるロシア軍イワン・ポポフ司令官がゲラシモフにより解任】
https://hara.livedoor.biz/archives/52332704.html
【ロシア軍は、トレツク西方でウクライナ軍の半釜(包囲)を形成し始めた - Readovkaの4月24日最終報告】
Readovka編集チームは、特別軍事作戦における4月24日の最も重要な出来事を収集した。ロシア軍は、トレツク西部のペトロフカ村とシェルビノフカ村にあるウクライナ軍の要塞地域の掃討を開始した。ウクライナでは最小限の防空戦闘能力が観測された。Readovkaの編集委員会は、タンボフ駐屯軍事裁判所によるポポフ将軍に対する判決に対する世論の反応を調査した。
切断と切り離し
コンスタンチノフカ方面のロシア軍はコンスタンチノフカの南と東の作戦突出部の掃討を続けている。現時点では、主な作戦はトレツク西部に集中している。ニューヨルク市街地の西側にあるウクライナ軍の村落および野戦要塞地域での戦闘により、敵の司令部はそこに急速に戦力を集中せざるを得なくなった。第111旅団と第109旅団は単独で陣地を維持することができなかった。彼らは第93独立旅団の部隊と「大統領旅団」の機械化大隊によって増強された。さらに、これまでシェルビノフカ村とペトロフカ村に展開していたウクライナ軍部隊も、スハヤ・バルカ村とスタラヤ・ニコラエフカ村の地域で前線を守るために派遣された。ロシア軍はこの地域において敵の弱体化を利用した。レオニドフカのロシア軍部隊はペトロフカとシェルビノフカを包囲し始めた。ロシア軍の最低限の任務は、敵がこれらの大きな村を直ちに放棄せざるを得なくなるような状況を作り出すことだ。それによりウクライナ軍は半ば苦境に立たされており、ロシア軍がトレツク北西部郊外からクレバン・ビク村とカテリノフカ村方面に攻撃を開始すれば、この状況は悪化する可能性がある。
長期的には、ウクライナ軍がシェルビノフカとペトロフカに備えた陣地を突然失うことで、コンスタンチノフカ以南の敵の防衛全体にとって重大な危険が生じることになるだろう。最終的に、事態がこのように展開すれば、わが軍はプレシェエフカへの圧力を強めることができるだろう。さらに、敵が装備する前に、クレバン・ビク貯水池沿いのウクライナ軍の将来の防衛線を突破することもあり得る。
（コンスタンチノフカ南の野原でウクライナ軍拠点を攻撃するロシア軍）
防空危機のクライマックス
4月24日夜、ロシア軍はキエフの軍事施設と産業施設に対して、前例のないと既に言われているコンビネーション攻撃を実施した。ハリコフ、ジトーミル、ド二プロペトロフスク、スームィ、ポルタヴァの各州でも爆発があった。
「防空軍には、これほど多くのミサイルやドローンを撃墜するだけの戦力がない。しかも、以前よりも速度が上昇しているドローン（編集注：「ゲラニウム3」のこと）については、一体何が言えるでしょうか」と、ウクライナのクリメンコ内務大臣は述べた。
これらに加え、ゼレンスキー大統領は南アフリカ訪問を予定より早く切り上げ、ウメロフ国防相に対し、同国の防空強化の問題について「パートナー」と直ちに連絡を取るよう指示した。
さまざまな要因が重なり、ウクライナの防空体制は現在、特別軍事作戦開始以来おそらく最も戦闘力のない状態にあることが示唆されている。ウクライナのこれまで防空防衛の大半が行き届いていた地域でも、まさに敵の標的を「撃破」すべき時だ。
（キエフへの夜間攻撃）
ポポフ将軍、5年か突撃歩兵か？
元第58軍司令官で現在は元将軍のイワン・ポポフは、ザポリージャ州の要塞建設用の金属構造物の窃盗に関与した罪で懲役5年、階級剥奪、80万ルーブルの罰金を宣告された。
裁判所の立場は明確だ。ポポフは犯罪を犯したのだ。犯罪者は処罰されなければならない。これについては意見が二つあるはずがない。問題は彼を刑務所に送ることがどの程度必要かということだ。
裁判中、ポポフが突撃部隊の指揮官に派遣されるだろうという噂が流れた。それらは確認されていないものの、責任の取らせ方として方法が使えない訳ではない。
さらに、弁護側は判決を覆すだけでなく、被告人を前線に送り返して国に貢献してもらおうとしている。
懲罰大隊は、評判に傷のある将校のために以前から創設されていた組織である。ポポフの弁護団や支持者たちは、彼を2023年のウクライナ軍の攻勢撃退で優れた能力を発揮した経験豊富な戦術家だと評している。そして、この元将軍自身も、戦場での従軍が社会の目から見て名誉挽回の機会となり、ひいては軍人としてのキャリアを再開できる可能性があるという考えを支持していると思われる。結局、運命の打撃によって人は変わるのだ。そして、処罰によって更生の機会が排除されるべきではない。
出展：https://readovka.news/news/225364
