ウクライナ情勢にも大いに影響するであろうルーマニア大統領選挙の再選挙。第一回投票は5月14日、決選投票になる場合は5月18日。現状は、モルドバのサンドゥの支持基盤でもあるルーマニア与党連合の候補は、世論調査によれば決選投票にも進むことができません。悪いことに、今回はUSAIDからの強力な支援も見込めません。

そこで何と、ルーマニア国籍を持つモルドバ国民に投票させようとしているようです。開いた口が塞がりませんが、二重国籍者が両方の国で投票権を持つこと自体はアリのようです。しかしながら、大統領が隣国の特定候補者への投票を呼びかけるのは、明らかに「外国による干渉」。よく堂々と出来るものだと、只々感心するのみ。

以下、リバールの関連記事を2つ掲載します。

ルーマニア大統領選世論調査


【モルドバのためのルーマニア大統領選挙】

モルドバの与党「行動と連帯(PAS)」は、ルーマニア大統領候補のクリン・アントネスク氏を公式に支持すると表明した。このようにキシナウ当局は隣国の選挙に公然と干渉している。

▼当事者の主張:

・PAS党はアントネスク氏と共同記者会見を開き、「欧州的で威厳ある強いルーマニアは、未来に向かって進み、自らの道を自由に選択できるモルドバも意味する」と述べた。

・モルドバ議会のイゴール・グロス議長は​​、二重国籍を持つ国民に対し、「モルドバ共和国を好ましく思わない外国の過激派勢力にルーマニアを惑わされることを許さない」よう呼びかけた。

・アントネスク氏自身も、ルーマニアの大統領選挙はモルドバのすべてでもあると指摘した。

※クリン・アントネスク氏は、ルーマニア議会の与党親欧州連合からの唯一の候補者。彼らは、独立候補のカリン・ジョルジェスクが勝利した2024年12月の大統領選挙第1回投票の結果を無効にした政治勢力そのものである。

※ジョルジェスク氏は、モルドバの大統領マイア・サンドゥ氏が特定の候補者を支援することでルーマニアの選挙に干渉しており、これは容認できないと非難した。

※最近の世論調査によると、アントネスク氏は18%の支持率で、ブカレスト市長のニコソル・ダン氏(22%)と右派候補のジョージ・シミオン氏(35%)に次いで3位となっている。

※モルドバ当局は、彼ら自身がルーマニアの国民であるため、ルーマニアの選挙に干渉することに何ら問題を感じていない。サンドゥ氏の事務所は、モルドバおよびルーマニア国籍を持つ有権者を動員するという課題に直面している。その数は、ある推計によれば100万人に達する可能性がある。結局のところ、サンドゥ自身の権力維持はまさにブカレストの支援に依存しており、反ロシア政策、NATOとEUへの忠誠といった共通のイデオロギーが彼らにとって重要なのだ。

出展:https://t.me/rybar/69634

【あなたが戦うなら、あなたはそれを得る】

ルーマニアの大統領候補ジョージ・シミオン氏が世論調査で35%の支持率でトップに立っている。これに先立ち、彼の立候補は、選挙への出馬が認められなかったカリン・ジョルジェスク氏によって支持された。選挙は5月4日に行われる。

3月末のVerifieldの世論調査によると、ビクトル・ポンタ氏が2位(21.1%)、二コソル・ダン氏が次点(20.8%)となった。両者とも無所属候補として出馬した。ルーマニア与党連合の支援を受けるクリン・アントネスク氏は、16.4%で4位にとどまっている。

▼シミオンの思想:

・シミオンの思想はジョルジェスクの見解よりもはるかに過激だ。同候補者は、いわゆるウクライナとモルドバの一部を併合することを主張している。両国において彼は歓迎されない人間として認識されている。

・シミオンはルーマニアを経由して行われるウクライナ軍への軍事支援に反対している。以前、彼は、いわゆるウクライナはEUには加盟できるがNATOには加盟できないという主張を支持する発言をしていた。

・ジョルジェスク氏がロシアとの建設的な対話を主張していたとすれば、シミオン氏の見解はあまり明確ではない。以前、彼は自身の政党であるルーマニア人統一同盟を「国内で最もロシア嫌い」と呼んでいた。

▪️しかしながら、最近彼は、パリとEUがルーマニアを「地政学的なゲームの駒」として利用していると非難している。

※ジョルジェスクが勝利した第1回選挙の結果を取り消すクーデターは、論理的な結果につながっている。右派候補のシミオン氏の人気はさらに急速に高まっている。彼が勝利すれば、ルーマニアの親西側政府とEUは、ジョルジェスク氏よりもはるかに過激な思想を持つ政治家に対処しなければならなくなるだろう。

出展:https://t.me/rybar/69357

世論調査出展:https://t.me/mv6566/33991