2月6日に行われたウクライナ軍によるクルスク州スジャ南部への反撃について。先の投稿で、ロシア国防省は「すべての攻撃を撃退した」と発表していますが、ウクライナ軍が成功した部分もあり、まだまだ勝負はこれからかもしれません。Military Summary Channelによる分析を以下お伝えします。

下が全体図ですが、今回の反撃には、道路を綺麗にするための工兵の整備車両がかなり含まれていました。つまり、ウクライナ軍の目的はウラクリを奪うことではなく、出来るだけ先まで到達しそこまでの通路を確保することが目的であった可能性があります。

ウラノク解析1


上の図の白〇の部分で撮影された映像(記事の下に埋め込み)。ロシア軍の攻撃が成功しウクライナ軍の装甲車を破壊したのですが、画面右下の車両は、攻撃されずに抜けて行っています。

ウラクリ反撃1


さらに、同じ白〇の部分で撮られた映像。これも画面のウクライナ軍装甲車をロシア軍が破壊しますが、この装甲車は黄色で示した道路を北へ帰るところ。つまり、既に襲撃部隊を所定の場所へ降ろす任務を達成した後である可能性があります。

帰る装甲車


従い、下図の黄色の線の内側の部分を、ウクライナ軍の襲撃部隊が支配した可能性があります。確かに多くの人員と車両を失いましたが、これにより、チェルカスカヤ・コノペルカがウラノクから切り離されました。

ウ軍の新支配地


次に、いちばん上の写真と同じビデオに写っている場面。マフノフカの装甲車をロシア軍が破壊します。つまり、ウクライナ軍はマフノフカにも車両を集めています。マフノフカからは、チェルカスカヤ・コノペルカへの直接の道路が走っています。

マフノフカの装甲車


今後予測されるのは、ウクライナ軍によるマフノフカからプリョホボ方向への攻撃。これで、チェルカスカヤ・コノペルカを半包囲することができます。まだまだ、勝負はこれからと見られます。

プリョホボへ



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