モグラ


絵は「紅の豚」のモグラ。ポルコが機銃と弾丸を購入する闇の武器商人。私がすべてのジブリ作品のすべての登場キャラクターの中で、一番好きな人物です。ポルコが去った後で
「戦争と賞金稼ぎとどう違うの?」
と弟子の少年に聞かれ、
「あ?戦争で稼ぐ奴は悪党さ。賞金稼ぎで稼げねぇ奴は能無しだぁ〜」
と言い飛ばす。イカした台詞だなぁ〜と、心に刺さりました。

さて、今週はUSAID旋風が巻き起こっていますね。前回ライブで取り上げたのは、タイムリーだったかなと思います。

「大統領(トランプ)はUSAID廃止に同意した」とイーロン・マスクが発言しており、いったん完全に跡形もなくなるのかはわかりませんが、解体に近い形で大幅に縮小になるでしょう。これまで行ってきた様々な活動実態が暴かれつつあります。

個人的には、何とも言えない複雑な気持ちで、それを眺めています。というのは、私は確実にあっち側(USAID側)の人間だから。足を洗ったとはいえ、その罪は消えることはない。

つまり、日本のODA業界はUSAIDと組んで様々なプロジェクトを世界で行っています。最近はどんなのをやってるのかな?と、色々と検索して物思いに耽ったりなど。下は、昨年のフィリピン大使館の報告。ミンダナオ自治地域における保健事業。



勘の鋭い人は、「ははぁ、ミンダナオのイスラム独立派にISを送り込んでからの、フィリピン政府と戦わせてからの、フィリピン政府を米国に依存にさせてからの、最終的に日本を使ってやんわり懐柔してまとめようって訳だな」的なストーリーが、パパパッと浮かぶでしょう。実際はたぶん、そんな単純なものではない。そして、長年平和のために尽くされてきた立派な日本人の方々がいらっしゃいます。USAIDも、別に悪い人たちばかりではない。むしろ大半が、よき人々。

ODA業界で頑張り続ける人々に敬意を持ちながらも、「戦いを起こして稼ぐ構造そのものを変えるべきだ」と考え職を去り、結局は何もできず没落した境遇の中で、その「構造」の崩れ行く様を見つめています。

この投稿のタイトルですが、ピンときた人は素晴らしい😀
「紅の豚」の挿入歌、加藤登紀子さんの「時には昔の話を」からのフレーズです。