
ちょうど、「沿ドニエストル地域に日本が人道支援できないかな?」と考えていたところ、ロシア当局とイメージがシンクロしたようで、ロシアからも人道支援による燃料の表明があったようです。武力によらず民間人の暮らしを救う、伝家の宝刀「人道支援」。
世界中の人々が、「ロシアはどうやって沿ドニエストルとの連絡路を切り開くのだろう?」「オデッサ侵攻、必至か?!」など、ざわつく中、それらをスルリとすり抜ける、しなやかな手段。
ただし「沿ドニエストル共和国」は世界中のほとんどの国から承認されておらず、まして日本はロシアのように調整役としての関与もしていないので、ピンポイントで同共和国向けというのは無理。やるとすればモルドバ向けとなるだろう。モルドバ全体にウクライナに送ったような発電機を配送する中で、沿ドニエストル地域も含めるような。昔の旧ソ連崩壊後スタイルで。
モルドバ向けに日本政府が人道支援を出すのは、不自然ではありません。出していましたので。私がやっていました。
もちろん、現在の状況で日本政府がロシア政府と表立って協力する形で話を進めることはできません。が、例えば日本政府がモルドバ政府と個別に発電機を送る話を進める中で、ロシアが「そのルートで、うちらも運ばしてちょ」と、燃料を輸送するというのは、アリかなと。これをやれば、無言でロシアに大きな貸しをつくれます。ロシア単独では、モルドバは難色を示すでしょうから。そして、紛争の芽を事前に摘む大きな一手になります。
外務省のみなさん、その節はお世話になりました。上記、ぜひご検討ください。
(1月15日 DD Geopolitics)
【「ロシアは、エネルギー危機に陥っているトランスニストリア(沿ドニエストル)への人道支援として、トランスニストリアの住民、火力発電所、トランスニストリアの産業企業に必要な量のガスを供給する予定だ」クラスノセルスキー大統領。】(*ただし、モルドバがロシアからのガス輸送をすんなり通してくれるかは不明。)
出展:https://t.me/DDGeopolitics/136220
映像:沿ドニエストルにて、配給に並ぶ人々。
(上記事への埋め込み用。沿ドニエストルにて、配給に並ぶ人々。) pic.twitter.com/Gi7lKpEwT1
— 原伸一・Shinichi Hara (@GyotokuShogi) January 16, 2025
出展:https://t.me/mv6566/32029
(追記)
やはり、人道支援を掲げても、ロシア単独ではモルドバは許容しません(先にシェアしたブログ記事参照)。仲介者が必要です。日本はうってつけ。実績もある。
— 原伸一・Shinichi Hara (@GyotokuShogi) January 16, 2025
さもなくば、もうひとつ大きな戦争が起きる危険が高まります。
出展:
https://t.me/divgen/61873