
ウクライナが一見、絶望的に破れかぶれになっているかに見えるロシア産ガスの通過停止ですが、軍事界隈では、軍事的意図を指摘する説があります。
以下、DIGENの記事:
【ウクライナ国内のガス輸送の停止により、沿ドニエストル共和国にあるモルダフスカヤ火力発電所は1月1日から石炭への切り替えを行った。石炭の備蓄は50〜52日間分である。発電能力は低下する。モルドバ領土には電力が供給されない。出展:https://t.me/divgen/61051】
モルドバは、このモルダフスカヤ火力発電所に電力の80%を頼っていました。今後はルーマニアから輸入するとのこと。以下、Russian Today記事:
【モルドバは1月に輸入と現地生産で電力需要をまかなうつもりだ。 1月2日の時点で、ルーマニアでは必要な容量が確保されている。モルドバのエネルギー会社Energocomが明らかにした。
沿ドニエストル共和国にあるモルダフスカヤ火力地方発電所は、ガス不足のため石炭への切り替えを行った。モルドバの電力需要の80%をまかなっていた。出展:https://t.me/rt_russian/226131】
どういうことになるか。
50〜52日経つと、沿ドニエストル共和国は電気が亡くなり、ルーマニアからモルドバへ供給されている電気を買わせてもらうしかなくなります。モルドバは当然、「電気を都合してあげるから、独立をやめてロシアを排除し共和国を解体し、モルドバの一部であることを認めなさい」と言うでしょう。
ロシアがこれをよしとしないのであれば、ド二エプル川を渡りへルソンとニコラエフを押さえ、オデッサ州を抜けて沿ドニエストル共和国への通路を切り開かねばなりません。ロシアにとり大きな負担であり、その行軍は西側とウクライナがロシア軍を叩くために待ち受けるところとなります。
プーチンはどう判断するでしょうか?大注目事案です。
