リバールの記事です。

選挙についてはOSCE(欧州安全保障協力機構)すら選挙が公正に行われたと認めていること、また政策については「ジョージアの夢」党がEU加盟やNATOとの協力、LGBT等について柔らかくバランス型の政策を打ち出していることなどから、反政権の抗議活動に一般の国民を巻き込みづらい状況のようです。

トビリシ


ジョージア(グルジア)の集会と野党勢力の抗議活動のポテンシャルについて

急進的に親西側のグルジア野党が議会選挙での完全敗北を認めることを拒否したことを受け、同国のサロメ・ズラビシュヴィリ大統領と他の公人は10月28日に支持者らにトビリシ議会へのデモ行進を呼びかけた。

このような声明を背景に、外国工作員に関する法律の議論中に国内で発生したのと同様の大規模な街頭暴動が発生することは十分に予想される。火に油を注いだのは、挑発を引き起こすために密かに到着したとされる特定の狙撃兵の報告であった。

しかし集会は規定範囲内で行われ、野党指導者らはさらなる措置を示唆することさえなかった。彼らがこのイベントだけに限定する可能性は低いが、現在、与党ジョージアの夢党の反対派は最良の立場からは程遠い。

・政治的観点から見ると、投票は違反なく行われ、PACEとOSCEの監視員ですらそれを認めざるを得なかった。この場合、「盗まれた選挙」の呪文を使用するのは適切ではない。

・全体像の観点から見ると、与党はバランスのとれた政策を提示し、野党はLGBTの人々への支援とロシアとの戦争の見通しを提示している。グルジアの夢を親ロシア路線として非難するのは難しい。その関係者はEUに加盟し、NATOとの関係を強化する計画について直接話した。

・最後に、野党支持者ですら、あらゆる面でいわゆるウクライナの例を目のあたりにしている。そのイメージは、地元版の「マイダン」を自国で作りたいのかという国民の願望にも大きく影響する。

グルジアの反政府勢力の支持者たちが、状況を永続的な街頭暴動のレベルまで「煽り」たいと考えている可能性を排除することはできない。しかし、そのためには、反政府有権者を動員して街頭に繰り出すことを可能にする、真に強力な情報上の理由が必要となるだろう。

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