プーチン長距離砲への対応


何度か申し上げていますが、柔道家のプーチンは、相手の力を利用した「返し技」が得意です。また炸裂するかもしれません。

現在米議会で議論されている「米国が提供する長距離砲のロシア領内への使用許可」や、実際に行われている早期警戒レーダーへの攻撃。これへの対抗策をどうするか議論になっていますが、プーチンの昨日のウズベキスタンでの会見に、答えがあるように見えます。

「長距離兵器が使用された場合、ロシア軍は再び緩衝地帯について決定を下さなければならないでしょう。彼らは世界的な紛争を望んでいるのでしょうか?彼らは交渉したかったようですが、どういうわけかそうする意欲があまりないようです。」


早期警戒レーダーについては触れられていませんが、たぶんそれも含めて、現在のハリコフ市北部だけでなく(これはベルゴロド砲撃への対応)、かなり広大な「緩衝地帯」を設置せざるを得ませんねという、新たな前線を開く口実に使うと見られます。

前の記事の続きですが、Military Summary Channelは、30万人の新たな増派は「スームィからチェル二ゴフにかけてのウクライナ北部国境」に使うと予測しています。目指すはキエフ。政権にプレッシャーをかける目的。そして、そうだとすれば、先日のライブの疑問ですが「ベラルーシと何を話したのでしょうね?」の答えの一つの可能性として「もう一度、ベラルーシの南の国境を使わせてほしい場合があり得る」が浮かびます。

スームィ〜チェル二ゴフ州


米欧は、提供した武器を使用してのロシア領内への攻撃許可は、やめておいたほうがよいです。倍返しではすまなくなります。