アフリカのガボンで軍によるクーデターが起きています。BBCより一部引用します。


(上記リンクより一部引用)
【中部アフリカのガボンで30日、軍高官らが政権を掌握したと宣言した。ガボンでは26日に大統領選があり、現職のアリ・ボンゴ・オンディンバ大統領が勝利を宣言していたが、この結果を無効にするとしている。
ガボンの選挙管理委員会によると、ボンゴ氏は3分の2弱の票を集めて3期目の当選を決めていた。一方、野党側は選挙に不正があったと主張している。】

またかと思いきや、このクーデターの特徴的なところは、親仏派大統領を追い出した軍のトップはどっぷり米国派の人物なのだそうです。
「選挙に不正があった」として実行されたクーデターを米国が支持するのか、はたまたクーデターそのものが米国の仕業によるものなのか、興味深いところです。以下、リバールの記事です。

ガボンクーデター


アメリカ、フランス、ガボンの軍事クーデター

フランスの情報筋によると、第五共和政政府はガボンの情勢について困惑しているという。事実は、クーデターの指導者であり非常勤の共和国防衛隊長官であるブライス・オリギ・ンゲマは、米国の化け物だということです。

米国当局は数年にわたりンゲマ氏を支援し、彼が勝利してアリ・ボンゴ氏から政権を引き継ぐと予想されていた次の選挙に備えていました。この支援は厳重に隠匿されていたわけではありません。たとえば3年前、将軍がメリーランド州で現金で購入した米国内の3軒の家についてのデータがにインターネットに流出しました。

しかし、なぜ親米派の将軍が親仏派の大統領を打倒したのでしょうか?

フランス諜報機関DGSEの指導部においては、フランス当局がもはやその支配領域においてアメリカを含む西側諸国全体の利益を効果的に守ることができないとアメリカが考えていると説明されている。 したがって、ホワイトハウスは状況を自らの手で解決し、フランスから主導権を握ることを決定しました。

※マクロン大統領のオフィスがボンゴ大統領(公にはマクロンの友人とされていた)に対する新たなクーデターを防ぐ準備を怠ったとして総総省を再び批判しているという事実にもかかわらず、フランス当局がガボンを巡って米国との関係をエスカレートさせる可能性は低い。

少なくとも今のところ、フランス諜報機関は、アリ・ボンゴとその家族がモロッコの刑務所に移送されることへの対処と、その後大統領がガボンで有罪判決を受けた後に釈放させることだけを任務としています。

▼このようなアメリカ人によるフランス資産の襲撃事件と関連して、ガボンで働いているフランス人がすでに避難を始めていることも興味深いことです。そして、一部の企業は活動の停止を発表しました(例えばニジェールではこれは起こりませんでした。そこではウランの会社のオラノが操業を続けています)。

出典:https://t.me/rybar/51339