ウォール・ストリート・ジャーナルがゼレンスキーに行ったインタビューの主要部分を日本語訳しました。反転攻勢について、米国の政権交代の可能性について、航空優勢の確保について、7月のNATOサミットに求める事などについて、語っています。

ゼレンスキー



私の意見では、現時点において、私たちはそれ(反転攻勢)を行う準備が出来ています。私たちは何かを得るでしょう。何か月も待つことはできません。成功すると固く信じています。それがどれくらい長くかかるかはわかりません。

政権の事を言えば、バイデン大統領はトランプ大統領より我々にとり有益でした。しかし、あの時には本格的な戦争が無かったことを思い出さなければなりません。トランプ氏ならどう振舞ったかはわかりません。ドナルド・トランプがこう言ったのがわかりませんでした:「私なら24時間以内にプーチンとゼレンスキーをテーブルにつかせ戦争を終わらせる」と。彼はそうできたのかもしれませんが、それは起こりませんでした。おそらくその質問は当時それほど差し迫ったものではなかったでしょう。なぜなら、当時は本格的な戦争はなかったからです。しかし、私たちの領土が支配されています。このような場合、支援してくれているのですから、変化が起きるのは怖いことです。正直に言って、政権が変わることに関しては、私も誰もがそうであるように感じます。良い方に変わって欲しい。しかし、逆の場合もあります。

現在、ロシアからのミサイルを止めることができる唯一の武器があります。私たち国家の国民を、学校を、インフラストラクチャ―を、そしてエネルギーシステムを守ることができる。世界で唯一のシステムがパトリオットです。この戦争は私に、人の命には時間(限り)があることを教えてくれました。まさにそうです。そしてこれが私の答えです。ロシアから何千万人もの人々を威嚇する能力を奪う武器があるのです。パトリオットです。現実的には、50機のパトリオットがあればほぼ、人々が死ぬことからス壊れるでしょう。人々はよくわかっています。航空優勢がない反転攻勢は危険であることを。自分には屋根が無いことを知っている兵士のことを想像してみてください。そして、なぜ隣国は持っているのか彼にはわからない。もし誰もが空の重要性をわかっているなら、なぜ我々に最新の航空機を与えることが問題なのでしょう? 本当に何が問題なのでしょうか?

幾つかのNATO国が非常にロシアを恐れていると信じています。彼らはウクライナをNATO同盟に入れたくない。もしビリニュス我々が認められずにシグナルをもらえないなら、そのサミットはウクライナにとり何ら有益なものはないと信じます。我々は、戦争の間にNATOに入りたいのではありません。もう遅い。我々はそこに15年前に居るべきでした。我々は、この戦争の間はNATOにも他の強力な安全保障同盟にも入れないと理解しています。しかし、教えてください。ヴィリニュス首脳会談の一言が何人の命に相当するのか? 何人のウクライナ人の命がその一言に相当するのか。「この戦争の後に、ウクライナはNATOに入ります。安全になった後に」(その言葉に)どんなに価値があることか。
(質問者:「あなたはその言葉を得ることができると思いますか?」)
わかりません。正直、わかりません。