
ざっとですみません。「中国の和平案」を巡り、プーチンが「ベースとなりうるが西側からの準備を見ていない」と言ったり、ブリンケン国務長官が「受け入れられない」と怒ったり、といった応酬がネット上で飛び交っていますが、その「中国の和平案」がどこにも見あたらない。習近平はどんなの持ってきたの?と、色々あたったところ・・・2月の後半に出してきた例の12項目の提案のことですね、たぶん。
というわけで、Haraの発信としては2月26日(日)のライブで取り上げたのですが、その時に読み飛ばしたカンペを掲載します。
1) 国家主権の尊重:国際法と国連憲章の遵守。
2) 冷戦の考え方を放棄:自国の安全のために他国を犠牲にしてはならない。
3) 戦闘行為をやめる:全ての当事者は合理性、自制を保つべし。
4) 和平交渉の再開:対話と交渉が唯一の解決策。
5) 人道危機の解決:人道危機を緩和するための全ての行動を奨励し支援する。
6) 民間人と戦争捕虜の保護:全ての紛争当事者は、国際法を遵守し、民間人や民間インフラへの攻撃を回避すべき。
7) 原子力発電所の安全確保:原子力発電所への武力攻撃を拒否する。
8) 戦略的リスクの軽減:核兵器は使用されるべきではなく、核戦争は行われるべきではない。
9) 穀物輸出の促進:全ての当事者は黒海穀物協定を実施する必要がある。
10) 一方的な制裁を止める:一方的な制裁と圧力は問題を解決しない。
11) サプライチェーンの安定化:世界経済を政治目的の武器に使用してはならない。
12) 復興計画:国際社会は、紛争後に復興のための措置を講じるべきだ。
でもって、最大の問題である1)については、これも含めて協議の対象というのが中国の立場なのでしょう。まずは停戦して、話し合いってくださいと。
しかしそうすると現在ロシアが実効支配している場所はウクライナに帰って来ないでしょうから、西側とウクライナは受け入れない。
結論として、西側とウクライナから見れば、中国はロシアについたことがよりハッキリしたということになるでしょうね。