Hara Blog / Hara Channelをご覧いただいている方がどのような層なのか、よく悩みます。「クドいくらいが丁度いいかな」と思うこともあるし、「こんなに閲覧者の少ないサイトに辿り着いてくれているのだから大半が情報通の方だろう。クドい説明はかえって邪魔だろう」と思うこともあります。
この投稿では、この10日間ほどに起きていることの全体像を解りやすく整理します。
以前から、ウクライナはロシア国内のクルスク原子力発電所へ無人機で攻撃を試みるなど、ロシアに対してテロ行為を仕掛けていました。
参考:9月17日Hara Blog【プーチン記者会見にて「ロシア国内の原発にウクライナによるテロ未遂があった件ってみんな知ってるの?」】
http://hara.livedoor.biz/archives/52326185.html
さらに10月8日クリミア橋の爆破に至ってはもはや看過できないと、10月10〜11日にロシアは巡航ミサイルでウクライナ全土の火力発電所や変電所を攻撃しました。
これに対してウクライナ側は、ハリコフ州に隣接するロシアの領土であるベルゴロド州などの集落への攻撃を強めました。またロシアに併合されたドネツク市への砲撃も激しくなっており、西側から提供された火器が使用されています。
これに対して「オマエらわからんのか!」とばかりに10月17日、ロシアが再びウクライナ全土に神風ドローン爆弾でエネルギーインフラに打撃を与えました。下の地図が視覚的に判りやすいです。(出展:https://t.me/readovkanews/44535)
両国とも相手の攻撃にビビッて自重するなどということはありませんので、激しい殴り合いとなっております。
ひとつ注目点は、西側では「ロシアは弾切れ。もうミサイルがない」と報道されていましたが、「こんなのもありますよ」とばかりに今回ロシアは神風ドローンを出してきた。しかも、かなり有効であることが証明されました。(日本もこれ対策考えないといけないですね。今後流行るかもしれない)
それが航空攻撃。次に戦局について。
どこの戦闘が重要かといえば全て重要なのですが、
1.バフム―ト〜ソレダール〜セベルスク
2.ザポリージャ原発(冬になる前にウクライナは奪還したい。電気がほしい)
この2つは差し迫って重要です。
ザポリージャ原発が重要なのは説明不要ですが、1がなぜ重要か。特にワグネルが攻めているバフム―ト。「水源のあるスラビャンスクへ向かう幹線道路上の交通の要所」と、度々お伝えしてきました。
もうひとつ、9月のウクライナ軍のハリコフ方面からリマン攻略の快進撃では、セベルスクの部隊が活躍しました。つまりこの辺りは現在、ウクライナ軍にとり前線を支える重要な後方基地となっています。ところがバフム―トが陥落するとソレダールとセベルスクも一気にグラつく。するとウクライナ軍は攻めに集中できなくなる。快進撃はここまでということになります。
政治日程的にも、米国の中間選挙の前に「ハイ、ここまで。ご苦労さん」という訳にはゆきませんので、ウクライナ側は多大な損失を被りつつも「撤退せず」という政治的決断の下に戦闘を継続している状況です。
この投稿では、この10日間ほどに起きていることの全体像を解りやすく整理します。
以前から、ウクライナはロシア国内のクルスク原子力発電所へ無人機で攻撃を試みるなど、ロシアに対してテロ行為を仕掛けていました。
参考:9月17日Hara Blog【プーチン記者会見にて「ロシア国内の原発にウクライナによるテロ未遂があった件ってみんな知ってるの?」】
http://hara.livedoor.biz/archives/52326185.html
さらに10月8日クリミア橋の爆破に至ってはもはや看過できないと、10月10〜11日にロシアは巡航ミサイルでウクライナ全土の火力発電所や変電所を攻撃しました。
これに対してウクライナ側は、ハリコフ州に隣接するロシアの領土であるベルゴロド州などの集落への攻撃を強めました。またロシアに併合されたドネツク市への砲撃も激しくなっており、西側から提供された火器が使用されています。
これに対して「オマエらわからんのか!」とばかりに10月17日、ロシアが再びウクライナ全土に神風ドローン爆弾でエネルギーインフラに打撃を与えました。下の地図が視覚的に判りやすいです。(出展:https://t.me/readovkanews/44535)
両国とも相手の攻撃にビビッて自重するなどということはありませんので、激しい殴り合いとなっております。
ひとつ注目点は、西側では「ロシアは弾切れ。もうミサイルがない」と報道されていましたが、「こんなのもありますよ」とばかりに今回ロシアは神風ドローンを出してきた。しかも、かなり有効であることが証明されました。(日本もこれ対策考えないといけないですね。今後流行るかもしれない)
それが航空攻撃。次に戦局について。
どこの戦闘が重要かといえば全て重要なのですが、
1.バフム―ト〜ソレダール〜セベルスク
2.ザポリージャ原発(冬になる前にウクライナは奪還したい。電気がほしい)
この2つは差し迫って重要です。
ザポリージャ原発が重要なのは説明不要ですが、1がなぜ重要か。特にワグネルが攻めているバフム―ト。「水源のあるスラビャンスクへ向かう幹線道路上の交通の要所」と、度々お伝えしてきました。
もうひとつ、9月のウクライナ軍のハリコフ方面からリマン攻略の快進撃では、セベルスクの部隊が活躍しました。つまりこの辺りは現在、ウクライナ軍にとり前線を支える重要な後方基地となっています。ところがバフム―トが陥落するとソレダールとセベルスクも一気にグラつく。するとウクライナ軍は攻めに集中できなくなる。快進撃はここまでということになります。
政治日程的にも、米国の中間選挙の前に「ハイ、ここまで。ご苦労さん」という訳にはゆきませんので、ウクライナ側は多大な損失を被りつつも「撤退せず」という政治的決断の下に戦闘を継続している状況です。