エレノフカ


何とも酷い事件です。ウクライナ軍が、アゾフスタリの捕虜が収監されている収容所をハイマースで攻撃。死傷者が多数出ています。捕虜たちが尋問に対して、犯罪行為や国のトップの関与について口を割りはじめていたので、口封じと見られます。また、このところウクライナ軍は任務拒否や投降が多いので、「こうなるぞ」と脅してそれを防止する狙いもあるだろうとのこと。

現場の様子を伝える映像があるのですが、あまりにも凄惨でサイトにアップできません。人間の姿のまま黒こげになった遺体やちぎれた手足など写っていますが、現場の様子を確認されたい方は下のリンクをクリックしてください。

https://t.me/rybar/36341

以下、タス通信の記事と調査団体リバールの解説をお伝えします。

(7月29日18:39 タス通信)
ウクライナの捕虜が収容されていたエレノフカ入植地への攻撃について知られていること

金曜日の夜、ウクライナ軍は、ウクライナの捕虜が収容されていたドネツク人民共和国のエレノフカの更正施設にミサイル攻撃を行いました。人民共和国情報省で報告され、後にロシア国防省で確認されました。

最新のデータによると、現場にいた193人のうち53人が死亡しました。 タス通信は、何が起こったのか、わかっている主なことを収集しました。

影響状況

・エレノフカの夜間砲撃は、金曜日の朝、停戦体制管理調整合同センターのDPR事務所で報告されました。報告者によると、矯正コロニーNo.120の建物が被害を受けたとのこと。

・その後、ドネツクでは、ウクライナ側が意図的に兵舎の捕虜を攻撃したことが明らかになりました。

・ロシア国防省によると、エレノフカでは、とりわけ、アゾフ民族主義勢力の過激派が保持されていました。

・ロシア国防省のスポークスマン、イゴール・コナシェンコフ氏によると、ドネツクとヴォルノヴァーハの間に位置するエレノフカへの攻撃は、HIMARS多連装ロケットシステムからもたらされたとのこと。

死傷者

・ウクライナの攻撃の結果、DPR領土防衛本部からの最新のデータによると、53人が死亡しました。当初、40人の死者が報告され、この数がロシア軍により発表されました。

・負傷したウクライナ人捕虜の推定数はさまざまで、その数は75人から130人です。犠牲者の状態はまだ報告されていません。

・ロシア国防省は、更正施設の負傷した8人の従業員を発表しました。 DPRの責任者デニスプシーリンはその後、従業員の間に死傷者はいないことを明らかにしました。

・人民共和国の長はまた、ウクライナの攻撃で殺害された人々の中に、ウクライナでの敵対行為に参加した外国の傭兵はいないことを強調しました。

当局の反応

・プシーリンによれば、キーウは、「証言をし始めたこれらの代表者、特にアゾフのメンバーを殺害する」ために、ウクライナの捕虜と一緒に施設を故意に砲撃しました。

・ロシア国防省は、ウクライナ軍の兵士たちを威嚇し彼らのさらなる降伏を防ぐためにエレノフカを攻撃したことは、血なまぐさい挑発であると述べました。

・タス特派員によると、ロシア連邦調査委員会の調査員が事件の現場を調査しています。当局からのコメントはまだありません。

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以下、調査団体リバールによる解説:

興味深いことに、暫定データで40人(後に53人に)の「アゾフスタリの囚人」が殺害されたエレノフカへの攻撃で、ウクライナは、最近さまざまなメディアに登場した「アゾフスタリ」捕虜の多数のインタビューを背景に攻撃しました。アゾフの過激派は、民間人に対する犯罪、超法規的処刑、拷問について多くのことを話しました。そしてまた、国の最高指導者が民間人に対するテロに関与していたという事実についても話しました。

もちろん、彼らに対するハイマースによる攻撃は、彼らの口を永遠に封じようとする試みであり、生き残った人々を威嚇する試みでもあります。さて、捕虜の過激派を殺害すればロシアでは絞首刑になることは疑いの余地はありません。あるいは、既に絞首刑は決まりでしょうか?

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