ラブロフ外相アフリカツアー第二弾のコンゴ共和国ですが、治安維持面でもロシアの力を借りたいとする要望が強いようです。まずは、リバールの記事(https://t.me/rybar/36192)。国連平和維持軍が、反政府勢力から敵視されどうにもならなくなっているようです。

ワグネル・マリ

【 全世界の注目がウクライナに向けられている一方で、アフリカの中心部では興味深い事象が繰り広げられています。コンゴ民主共和国では、国内における国連平和維持活動に反対する大規模な抗議と破壊活動が発生しました。

  理由は、国連が地元の若者を武装させていることでした。平和維持軍が任務に失敗しているだけでなく、国の東部で紛争を煽っているという事実は、不満と抗議の大規模な行動を引き起こしました。

  2日間で少なくとも15人が死亡し、50人が負傷しました。殺害された人々の中には、3人の国連平和維持軍がいました(2人のヒンズー教徒の殺害が確認されました)。反政府勢力はルワンダとの国境にあるゴマの空港を占領し、ブテンボでは暴動が猛威を振るっています。国連職員を私刑にしようという呼びかけは、ソーシャルネットワークで公開されています(文字通り、「市内のすべての地域で彼らを探せ」と)。

  このような背景の中で、人々の間ではますます第三の力の導入の要望が高まっています。そしてまず第一に、ロシアについて話されています。マリと中央アフリカ共和国でのワグネルPMCの役割とは違うかもしれませんが、1997年以来実際に戦争が続いているコンゴ共和国では、中央アフリカ共和国と同様に、長年の紛争を解決することが求められています。

「プーチン、来てください。そして整然さをもたらしてください」という要望が、街頭でますます聞かれます。】

記事の中で、本日アップした動画で取り上げたロシアの傭兵部隊「ワグネル」が出てきています。「マリでのワグネルの役割とは違うかもしれないけれど」とは、どういうことでしょうか? 下はNHK記事へのリンクですが、一部引用します:



【 マリ軍はことし3月に中部ムーラで過激派の掃討作戦を行い、戦闘員203人を殺害、51人を拘束したと発表しました。

  しかしフランスは、作戦には、シリアなどでの残虐行為が指摘されるロシアの民間軍事会社「ワグネル」の武装メンバーも参加し、数百人の市民が巻き添えになって死亡した疑いがあるとして、4月、国連の安全保障理事会に国際的な調査を行うよう求めました。

  しかしロシアと中国の反対で実現しておらず、真相解明のめどは立っていません。

  マリでは、おととしのクーデターで軍が実権を握り、旧宗主国のフランスとの関係が悪化する中、フランスは軍事支援から手を引き始めていて、入れ代わるように「ワグネル」がマリに進出し、ロシアが影響力を拡大していると指摘されています。】

という訳です。つまり、コンゴ政府としては「あそこまでやってくれとは言わないけれど」ということでしょうね。とにかくクールダウンしてほしいと。

世界の警察官は、これからはロシアが担う時代になりそうな、そんな気配が漂っています。