ブログのコメント欄に良い着眼の質問をいただきましたので、この機会に。

「NATOは最新鋭機器ばかりだが、案外ロシアの古いローテクが強いのではないか?」

私は戦車や戦闘機関連には詳しくありませんが、車両については申し上げられます。はい、その通りです。1月10日の動画(「ロシアは一枚岩ではない 戦争と平和 タタールスタン共和国の場合」)で、タタールスタン共和国にあるKAMAZトラック工場の大火災後の復興支援で日本製を中心とした製造ラインを入れたお話をしました(一番下に動画再掲します)。

今、みなさんがウクライナのニュースで目にするロシアの軍用車両の多くが実は、KAMAZトラックです。「条件(気候や地面のコンディション)が悪いほどイイ車になる」と言われるこの車はジープを大きくしたようなゴツいボディをしていますが、舗装されていない石がゴロゴロ転がっている剝き出しの地面の上を走るような環境で、バツグンの強さを発揮します。

人道支援車隊


ロシアへの経済制裁でヨーロッパの自動車メーカーがKAMAZへの部品供給をストップするというニュースが流れましたが、大丈夫。あのラインがあれば、彼らは何とかしちゃいます。ウクライナ戦争の現場にHaraの影あり。人道支援物資を運ぶにも、武器を運ぶにも、活躍しています。複雑な気持ちで眺めています。