マリウポリから決死の脱出劇でロシア管理エリアへたどり着いた家族の映像がRussian Todayに掲載されており、現地の住民の空気をよく伝えていますので、ご紹介します。男性と、恐らく助手席が奥さん。後部座席に若い顔が見えます。

同じ境遇ならどう判断するでしょうか?
凍え死ぬか飢え死にするか。その時が迫っている。きっと周囲には仲の良かったお年寄りや小さい子供を抱えて動けない人々が居る。見捨てて行けるか?そして、出れば撃たれる。
自分の家族だけ連れて飛び出せるか?究極の判断です。

ご主人「奇跡的に何とか抜け出したよ。自分の責任でリスクをとって。家族を集めて無作為に逃げたんだ。奴らは撃ってくる。撃ってくるのさ。ダメだと。つまり、ダメ(行かせない)だって。それがすべてさ」
奥さん「寒いのよ。凍え死にはしたくないわ」
ご主人「寒い上に、水も食料もない。何もない。通信もない。」
〜行くあてはあるのですか?〜
ご主人「ないよ」
〜これから探すのですか?〜
ご主人「とにかくベルジャンスクまで来たかったんだ。燃料を入れに。行く所はないさ」



マリウポリ脱出