ロシアのプーチン大統領がバイデン氏の大統領当選を祝福し、いよいよロシアも認めたとメディアが一斉に報じていますが、ロシア文学はそう簡単ではありません
初めましての方のため自己紹介させていただきますと、元商社勤務で旧ソ連地域を担当していました。現在のアメリカはソ連崩壊から内戦の時代を髣髴とさせます。

下はいったんツイッターでシェアした「ロシア・トゥデイ」というロシアのニュースサイト。スライド形式の動画がありますが、笑顔のバイデン氏を実に疑い深い目で見上げる出だしの写真が印象的です。また、祝福していそうな表情の写真が一枚もありません。「成功を願い」という言い回しも、微妙な印象を持たせます。
ロシアは言論統制の時代が長かったため、表現のちょっとしたところに真意が隠れていたりします。もちろん額面通りかもしれませんが、見方によります。

この「ロシア・トゥデイ」は国営メディアですから、国としての意思が反映された報道機関です。先週のテキサス州と17州が最高裁へ裁判を起こしたニュースも事実としてありのままに報じており、本件については割とフェアな印象です。

スライドの字幕を日本語訳します:
「ウラジーミル・プーチンはジョー・バイデンに、アメリカ大統領選に勝利したことを祝福した。
ロシアのリーダーはアメリカの同僚の成功を願い、相互関係とコンタクトの用意があると述べた。
プーチンは、米国とロシアは世界における問題や必要なことの解決を促進することができることを信じていると表明した。
この前にバイデンは大統領選出に必要な270以上の選挙人の票を獲得していた。  」



プーチンとバイデン