昨日の投稿および今日の投稿でメラニア夫人とトランプ大統領のスピーチをご覧いただきました。注目すべきは、上院議員選に出馬する2候補への応援がかなり力の入ったものであったこと。トランプ氏が大統領であり続けるためにも必要なことであることがアピールされていました。つまり、大統領・副大統領選出は上下院に持ち込まれる線を本筋に見ているのではないか。
12月8日は各州の選挙人の決定期限。そして14日に選挙人投票が行われます。これからどう流れるか可能性を整理したいと思います。2つの要素があります。
1つ目。まずはペンシルバニアの裁判が注目されます。郵便投票を大幅に拡大せしめるような決定はそもそも州議会を経る必要があるとの州議会議員たちの訴えについて、連邦最高裁は州に対しどういう理解による運用だったのか12月8日朝までに説明を求めている状況。
もし州から満足な説明がなく州議たちの主張が認められ「今回のような大量の郵便投票が州議会を経ずに決められたのは合衆国憲法に違反する」ということになれば他の州への影響は必至。14日の選挙人投票が成立するかどうか全く形成不明となります。
2つ目。州議会が選管・州知事の認証を認めない場合。合衆国憲法は選挙人を決める権限を州議会と定めており、少なくとも以下4つの州では州議会は現状開票結果を認めていません:
・ペンシルバニア・・・上記のとおり郵便投票の裁判中。また、州議たちが特別議会招集を知事に求めている。
・ミシガン・・・22台のドミニオン投票機の検証が裁判所から認められた。
・アリゾナ・・・上院と下院の議長よりマリコパ郡の集計システムのソフトウェアと機械を検査することを求める声明が出ている。
・ジョージア・・・多くの不正の証言・証拠が出されケンプ知事が州務長官に対し郵便投票のサインのチェックを求めている。また、議員たちが州知事に議会招集を求めている。
さて今後ですが、まず1つ目の要素で大量の郵便投票が違憲となると大変なことです。実際に実務的にどう動くのか私にはわからないです。申し訳ありません。
2つ目の要素ですが、州議会議員たちがどこまで本気で行動するかがポイントになるでしょう。「知事が勝手に進めやがって」とポーズだけとり14日の選挙人投票をただ眺めているだけだと、民主党サイドはバイデン政権樹立へ向け作業を進め大手メディアもそれを既成事実化する。従い、
・州知事の認証とは違う候補(トランプ)へ投票する選挙人を独自に選出する。
・州知事が送った選挙人は無効であると法的措置をとる。連邦議会への働きかけをする。
などへ踏み込むかどうかが注目点。
そして、14日の選挙人投票は実施されるのかどうか。実施させた上で「それは無効である」との裁判・議会での動きになるのか、あるいは実施させないか。実施させないとすれば、戒厳令しか手段が見えません。
いずれにしても、連邦議会における勢力図はとても重要な要素になります。どの方式で大統領を決めるべきかが議論になる。1月5日ジョージアの上院議員選2議席は、確かに鍵になるのかもしれません。

12月8日は各州の選挙人の決定期限。そして14日に選挙人投票が行われます。これからどう流れるか可能性を整理したいと思います。2つの要素があります。
1つ目。まずはペンシルバニアの裁判が注目されます。郵便投票を大幅に拡大せしめるような決定はそもそも州議会を経る必要があるとの州議会議員たちの訴えについて、連邦最高裁は州に対しどういう理解による運用だったのか12月8日朝までに説明を求めている状況。
もし州から満足な説明がなく州議たちの主張が認められ「今回のような大量の郵便投票が州議会を経ずに決められたのは合衆国憲法に違反する」ということになれば他の州への影響は必至。14日の選挙人投票が成立するかどうか全く形成不明となります。
2つ目。州議会が選管・州知事の認証を認めない場合。合衆国憲法は選挙人を決める権限を州議会と定めており、少なくとも以下4つの州では州議会は現状開票結果を認めていません:
・ペンシルバニア・・・上記のとおり郵便投票の裁判中。また、州議たちが特別議会招集を知事に求めている。
・ミシガン・・・22台のドミニオン投票機の検証が裁判所から認められた。
・アリゾナ・・・上院と下院の議長よりマリコパ郡の集計システムのソフトウェアと機械を検査することを求める声明が出ている。
・ジョージア・・・多くの不正の証言・証拠が出されケンプ知事が州務長官に対し郵便投票のサインのチェックを求めている。また、議員たちが州知事に議会招集を求めている。
さて今後ですが、まず1つ目の要素で大量の郵便投票が違憲となると大変なことです。実際に実務的にどう動くのか私にはわからないです。申し訳ありません。
2つ目の要素ですが、州議会議員たちがどこまで本気で行動するかがポイントになるでしょう。「知事が勝手に進めやがって」とポーズだけとり14日の選挙人投票をただ眺めているだけだと、民主党サイドはバイデン政権樹立へ向け作業を進め大手メディアもそれを既成事実化する。従い、
・州知事の認証とは違う候補(トランプ)へ投票する選挙人を独自に選出する。
・州知事が送った選挙人は無効であると法的措置をとる。連邦議会への働きかけをする。
などへ踏み込むかどうかが注目点。
そして、14日の選挙人投票は実施されるのかどうか。実施させた上で「それは無効である」との裁判・議会での動きになるのか、あるいは実施させないか。実施させないとすれば、戒厳令しか手段が見えません。
いずれにしても、連邦議会における勢力図はとても重要な要素になります。どの方式で大統領を決めるべきかが議論になる。1月5日ジョージアの上院議員選2議席は、確かに鍵になるのかもしれません。
