「桜を見る会」で前夜祭の領収書が一枚も出てこない件、SNS上では「ニューオータニに『領収書控え』があるはず。なぜそれを要求しない?」という疑問が上がっている。そうですよね、宛名がそのまま名簿になりそうだし。
 
これなんですが、議会は行政に対して「調査」を求めることはできても一民間企業に会計に関する書類を見せろまでは言えない。それをやるとすれば警察による「捜査」。しかし、ニューオータニによる利益供与などの相当確かな証拠がないと「濃厚な疑惑」レベルでは警察は動かないでしょうね。
 
この「政治案件は警察・検察が動かない」傾向が強まっている気がする。「調査」止まりで「捜査」まで行かない。
 
神戸で政治塾時代の仲間が頑張っているのでシェアします。ちょっと気になって一連のリンク記事を読んでみたのですが、とある商店街組合に兵庫県と神戸市からかなりの金額の補助金が出ている(外国人観光客誘致事業などとして)。その一部を「使いきれず架空領収書をつくった」と組合幹部が認め県と市へ各々数百万円を返還しているのですが、刑事告発されており果たしてその行方は?
 
で、問題は、自治体からの補助金に関する帳簿だけ「調査」されているようですが、その他の部分ですね。商店街組合の全ての金の出し入れを「捜査」したら怪しい領収書が出て来はしないか。それをカモフラージュするために別の領収書をつくってスミマセンと謝った可能性はないかと見るところですが、果たして警察がそこまで踏み込むか。その先には、政治家とか闇社会とか想像しちゃいます。踏み込まざるを得ないところまで世論の後押しがあるかどうか。
 
あらゆる政治案件で警察・検察が動かない、あるいは政治案件になる一歩手前で止めるため、最終的にモヤモヤした気持ち悪さしか残らない。それによりこの手の話題に国民全体が食傷気味になっている空気を感じます。危ういですね。