小泉進次郎環境大臣の「セクシー」発言が話題になっていますが、さすが人気者。擁護する識者たちのフォローも続々と。メディアがとりあげない話題、注目を集めにくい課題を「そのテーマはメディアにとりセクシーじゃない」と言う訳ですね。逆に「Make Green Sexy」は「環境を語ることをイケてる分野にしよう」。英語の勉強になります。
学校でも流行るかもしれませんね。例えば「校内の美化活動をセクシーな課題にしよう」なんて。
 
さて給食のお米問題推進役募集の投稿で述べた、政府マスコミがどのようなスタンスかについて、100点満点の記事を見つけました。ブログには「シェア」の機能がないのが残念なのですが、ぜひお読みいただけたらと思いますこちら(朝日新聞2019年3月10日社説)。
政府としても自分らの怠慢があるにせよ、このように突き上げてくれるのはありがたいはず。
 
「福島米の給食への導入を撤回せよ」と主張する人は、この大きな潮流に飲まれないようにしないとイケナイ訳です。まともに放射能の話とか安全性の問題とかしちゃうと「おバカさん扱い」されます。
「このような人々に丁寧に説明してゆくことが大切です」
みたいにまとめられて終了。
 
ゆえに、
「この記事そのものには、間違ったことは何一つないが」
といかないとダメでしょうね。
「基準値や検査のことなど全て理解した上で、それでも避ける選択をする人々が一定数存在する。彼らの権利が保護されなければならない」
と持って行くべき。
 
で、そんな論理は現在セクシーからほど遠い。「風評ではなく、しっかり理解した上で福島の農産物を避けるという選択も正しいですよ」なんて、とんでもない。「福島産を避ける」というポリシーが政治的マスコミ的にも認められてしまえば、今進められている「復興」は、根本から揺らぐ。
 
でも、真実。
放射性物質が東日本に降り注いでしまった。再び戻ることが出来ない、以前とは違った土壌と水で我々は生きている。答えが判るのは何百年先になるだろうか。今このほんの短い瞬間を生きる人間たちで、この基準が正しいとは勝手に決められない。国全体のポリシーとはなり得なくとも、少なくともそのスタンスをとる人々も貴重な存在として位置付けるべきだ。「嫌なら自分でご飯持って来い」なんて、とんでもない。
 
どなたか、矢面に立ち取り組んでくださる方はいらっしゃいませんか?
悲痛な思いを抱えられたお母さんたちが待っています。