連投すいません、これを書いておかないとおかしくなるかもしれないと。

新設の場では作法をやると書いてしまったので「じゃ土曜教室って何なの?」と思われる保護者の方がいらっしゃるかもしれません。

将棋をどういうものとしてとらえるかというのは実は様々で、両極を言えば、伝統文化として格調を備えたものとしてのとらえかたもありますし、大衆文化の遊びとしてのとらえかたもあります。後者の庶民文化としての将棋は、堅苦しいことなど何もなく何処でも盤を広げ自由な格好で楽しんでいい。前の投稿とゼンゼン別のことを言うようですが、持ち駒も相手にちゃんと見えさえすればパラパラッと置いとけばいいです。

縁台将棋


土曜教室はどちらかといえば、スタンスとしては後者です。誰でも自由に出入りしていいし、あまり細かいことは言いません。なので、途中から山崩しや回り将棋をやり出す子も居ますが「騒がなければいいよ」ということにしてあります。遊んでもいいけど、他の子に迷惑をかけないように。

遊び出すのも無理はないです。普通の子は2時間も集中力なんて持たないですから。しかしその「普通の子」ばかり20人とか30人集まってしまうと1時間とたたないうちに部屋の中は大騒ぎになってしまいます。実際、卒業によるメンバー入れ替わりなどにより周期的にそうなる。現在は、平日に卒業生に教わっている子たちにも「できるだけ土曜日も来てね」とお願いしてあり、2時間将棋を指し続けられるよう訓練されている子が10人くらい居ることによって、全体としてはまぁまぁ、許容ラインではないかという状況です。

つまり土曜教室は、平日もがんばってくださっている10組ほどの親子のみなさんのボランティアにより地域の子供たちが集まり将棋を指したり駒で遊んだりできる場を2時間なんとか維持する仕組みであると言えます。

最後にまとめますと、各種大会を目指す子らにはしっかり練習してもらいますが、ここだけで楽しむ子は、騒がずほかの子に迷惑をかけなければ、駒を触って自由に楽しんでよい場です。ほとんど遊びの子も居るかもしれませんが、それでも2時間のうち5分くらいは将棋も指すでしょう。その5分が週に一度、ないよりはあったほうがいい。私はそう考えています。