9日の日曜日に、本八幡ニッケコルトンプラザのTOHOシネマズ市川で「泣き虫しょったんの奇跡」を見ました。
う〜ん、どうしよう。何て書くか迷います。
良作だと思います。将棋をやっている、あるいは興味を持っている子供さんのあるご家庭はぜひ家族で映画館に足を運んでほしいです。イオンシネマ市川妙典では上映されていませんが、本八幡コルトンあるいはららぽーと船橋のTOHOシネマズで観れます。プロ将棋界の制度がどのようなものか映画の世界に浸りながら知ることができますし、そしてそれに風穴を開けた歴史的な出来事があった、そのドキュメンタリーでもあります。
豊田利晃監督は奨励会に在籍していた経歴を持ち、将棋の対局シーンもリアルで丁寧に描かれています。特に私がいいなと感じたのは、駒を駒箱から出して盤上に並べるシーンが様々の場面で繰り返し出てくるところ。少し話がそれますが、アマトップの人たちはビニール盤とプラスチック駒のアマチュアの大会でもこのような作法で行います。その光景は美しく、神聖な気持ちになります。
映画を見た少年少女棋士のみなさんも真似てくれたらいいなと思います。
さて、迷うというのは。将棋指導員としては良い映画です見てくださいと言いたいし言うのですが、いっぽう「う〜ん」と思ったことはハッキリ言うのがエンタメファンとも思いますので。半端者エンタメ男の原は出てこんでいいっちゅうんですが、出て来てしまいます。
俳優さんたちがビックリするほど豪華。主役をはれる方々が脇役やチョイ役で出演していて、演技が見事なのでジワリとさせるカットがたくさんあります。ただ、全体を通じて登場人物が「いい人」ばかりなんですよね〜 それがちょっと物足らない印象にさせます。強烈なマイナスオーラを放つキャラが居るほうが緊張感が出る点では3月のライオンはバランス絶妙だし、聖の青春は「死の影」が全編を通じて主人公を包んでいて迫力ある。
負の要素が、主人公の心の内にはあるのでしょうが伝わりにくい。しかし、ではどうすればよかったかといっても瀬川晶司五段の紛れもない実話なのでストーリーそのものには手を加えようがないですね。
ファミリー向けにも安心してお薦めできる映画タッチの素晴らしいドキュメンタリー作品ですとまとめます。
それで、この作品はこの作品として、次は真逆の雰囲気の将棋映画が観たい。「真剣師 小池重明」は映画化されてほしいです。プロへの編入試験が認められ夢が叶った棋士の物語の次に、逆に認められず乱れた生活の中で体を壊し世を去った男の物語を。中途半端ではなく、R15かR18指定にして生臭いところまでゼンブ描き込んでほしい。
難しいとは思います。まずは彼を描くといったときに日本将棋連盟の協力が得られるかどうか。全面的にというわけにはいかないでしょう。そうすると広告宣伝がこれまでの3作のようにはいかない。また、将棋に興味のある少年少女たちとその家族にも観てもらう前提でこれまでの作品は企画されてきたでしょうから、「子供は見てはイケマセン」なんて作品を撮るとなると興行的には大冒険になってしまうだろう。全国ロードショー作品としては今の時代、成立しにくいか。
難しいのは解っているのですが、いち将棋ファンそしてエンタメファンとしての、勝手な希望です。
小池重明さんの役ですが、「泣き虫しょったんの奇跡」出演の俳優さんの中では新井浩文さんなんてどうですかね。風貌が小池さんぽいところもあり寄せやすそうに感じるのですが、どうでしょうか。
う〜ん、どうしよう。何て書くか迷います。
良作だと思います。将棋をやっている、あるいは興味を持っている子供さんのあるご家庭はぜひ家族で映画館に足を運んでほしいです。イオンシネマ市川妙典では上映されていませんが、本八幡コルトンあるいはららぽーと船橋のTOHOシネマズで観れます。プロ将棋界の制度がどのようなものか映画の世界に浸りながら知ることができますし、そしてそれに風穴を開けた歴史的な出来事があった、そのドキュメンタリーでもあります。
豊田利晃監督は奨励会に在籍していた経歴を持ち、将棋の対局シーンもリアルで丁寧に描かれています。特に私がいいなと感じたのは、駒を駒箱から出して盤上に並べるシーンが様々の場面で繰り返し出てくるところ。少し話がそれますが、アマトップの人たちはビニール盤とプラスチック駒のアマチュアの大会でもこのような作法で行います。その光景は美しく、神聖な気持ちになります。
映画を見た少年少女棋士のみなさんも真似てくれたらいいなと思います。
さて、迷うというのは。将棋指導員としては良い映画です見てくださいと言いたいし言うのですが、いっぽう「う〜ん」と思ったことはハッキリ言うのがエンタメファンとも思いますので。半端者エンタメ男の原は出てこんでいいっちゅうんですが、出て来てしまいます。
俳優さんたちがビックリするほど豪華。主役をはれる方々が脇役やチョイ役で出演していて、演技が見事なのでジワリとさせるカットがたくさんあります。ただ、全体を通じて登場人物が「いい人」ばかりなんですよね〜 それがちょっと物足らない印象にさせます。強烈なマイナスオーラを放つキャラが居るほうが緊張感が出る点では3月のライオンはバランス絶妙だし、聖の青春は「死の影」が全編を通じて主人公を包んでいて迫力ある。
負の要素が、主人公の心の内にはあるのでしょうが伝わりにくい。しかし、ではどうすればよかったかといっても瀬川晶司五段の紛れもない実話なのでストーリーそのものには手を加えようがないですね。
ファミリー向けにも安心してお薦めできる映画タッチの素晴らしいドキュメンタリー作品ですとまとめます。
それで、この作品はこの作品として、次は真逆の雰囲気の将棋映画が観たい。「真剣師 小池重明」は映画化されてほしいです。プロへの編入試験が認められ夢が叶った棋士の物語の次に、逆に認められず乱れた生活の中で体を壊し世を去った男の物語を。中途半端ではなく、R15かR18指定にして生臭いところまでゼンブ描き込んでほしい。
難しいとは思います。まずは彼を描くといったときに日本将棋連盟の協力が得られるかどうか。全面的にというわけにはいかないでしょう。そうすると広告宣伝がこれまでの3作のようにはいかない。また、将棋に興味のある少年少女たちとその家族にも観てもらう前提でこれまでの作品は企画されてきたでしょうから、「子供は見てはイケマセン」なんて作品を撮るとなると興行的には大冒険になってしまうだろう。全国ロードショー作品としては今の時代、成立しにくいか。
難しいのは解っているのですが、いち将棋ファンそしてエンタメファンとしての、勝手な希望です。
小池重明さんの役ですが、「泣き虫しょったんの奇跡」出演の俳優さんの中では新井浩文さんなんてどうですかね。風貌が小池さんぽいところもあり寄せやすそうに感じるのですが、どうでしょうか。
私の感覚なのですけどね。若い人たちが観たら、十分に毒気を含んでいて創作ものよりリアル、と言うかもしれません。
「罪」は読んだことがありませんが、林葉さんのストーリーもそうですね、将棋ファンたちが記憶にしっかりとどめて、年月を経て映像作品化されたら素晴らしいと不謹慎ながら思います。