記事にしておきたいテーマがありましたので、ここで。

昔は放っておいても人々がそうしたようなことを、しなくなっている問題。そして、それをしてくれないと実は行政は財政的に非常に困るという話。

趣味やボランティアの活動についてそれを述べたいのですが、まずは解りやすい例で、結婚。若い子育て世代の方々にお聞きしたいのですが、どうですかね。結婚していいことありましたか?
また過激なことを言っているみたくなるので補足しますと、最愛の人とパートナーになれたならそれだけでも満足でしょうし、子供の成長とともに過ごす時間はグレイトな経験ですので、よかったに決まっていると思いたいところです。が、それによって犠牲にしたものがありますよね。犠牲にしたものよりも、結婚子育てで得るもののほうが大きいと自信を持って下の世代に薦められますか?

ちょうど私たちの世代、現在アラフィーの上と下でハッキリとその感覚のありなしが分かれる。我々の世代から上って「家庭は持つもんだ」というのが当たり前の価値なんです。今ってそうじゃないですよね。唯一絶対の価値ではない。人生には色々な選択肢がある。

結婚子育ては選択肢の一つに過ぎない。と、いう感覚がサッパリない人たちが、政治をやっている訳です。これ声を大にして伝えてあげないと、政治家のオジサンたちワカンナイです。「子供3人産むべきだ」なんて、政権与党の国会議員が言う。つまり、みなさんの暮らしは良くならない。

てゆうか、声を大にしてもワカラナイかも。そこで提案なのですが、次の選挙から、国政でも地方選でも、50歳以上の候補者は、ちゃんと調べてよほどその人が柔軟な頭を持っていて新しい時代に対応しておりかつ信頼できると確信が持てない限り、投票しないようにしません?
たぶんみなさん「何となく」選んでいるはずですが、確率論です。50歳以上は、みなさんとは別の生き物である確率が高い。

余談ですがタイトル「グレイトエクスペリエンス(素晴らしい経験)」は、映画「黄昏」(1952年・米)の終盤から。かつて可愛がった若い女性が舞台女優として成功する一方、自身は落ちぶれて行き場のないホームレスの浮浪者になります。終盤の再開のシーン、女性は彼の立ち直りのため何でもしようとするのですが、余命いくばくもないことを悟っている男は「前を向きなさい」そして、
「Find someone to love. It’s great experience」(愛する人を見つけなさい。それは素晴らしい経験です)
と言い、静かに立ち去ります。
いま観たらひっくり返り数日放心し廃人になりそうなので観られないですが、1952年のモノクロ版。若い方もご興味ありましたら「ナルホド、これに心打たれた世代が政治やってんだな」という参考資料としてご覧ください。そして「こりゃダメだ」という感覚でバサッと切って新しい時代を頼みます。
50歳以上の古い世代には、こう問う。「キャリーに世話になり若い人の幸せを食うような真似はしない。そんなジョージに僕らは心打たれましたよね」と。

黄昏