6月24日(日)は、文部科学大臣杯小中学校団体戦の千葉県大会でした。
報告遅れすいません。盛沢山です。

まずは何といっても中学部門。渋谷教育学園幕張中学校の優勝、4年連続千葉県代表決定、おめでとうございます。高校選手権での渋幕高とともに中学高校ダブル県代表。

3年前のこの日を想い出します。
「優勝しちゃったよぉ。どーしよう」
東日本大会のための書類を書かなければならないのですが、将棋同好会(当時はまだ同好会)の行事として出場したのではないため学校のサポートは期待できないしそんな雰囲気ではないと生徒たちは言う。困ったのが、東日本大会は夏休み中の平日に行われるので引率責任者。チームをとりまとめた私も気付けば全くの部外者(笑)。結局、保護者のお母さんが「仕事を休めるかわからないけれどとりあえず」と名前を書いてくださいました。

翌2016年の優勝のときには人数も増え部活っぽくなっていて、帰りの電車の中で主将の金澤くんと棋士指導の依頼など体制作りの話をしました。会話の合間にずっと携帯で詰将棋を解いていた金澤くんの姿が印象に残っています。彼は今年、渋幕高を優勝へ導いています。
この2016年はまさに、前年奇跡的に行徳将棋クラブのメンバーが渋幕中に集まった代の後続が育つかが課題だった年。そして、現在の部長で今回優勝メンバーの扇谷佑磨くんが入学した年でした。「先輩たちが居るから」とお願いしたときに最初は「色んな部活を見てみたい」とのことでしたが、将棋をやってくれてありがとう。佑磨くんを中心にとても立派な将棋部になっていると感じます。見ていると、自分の対局の合間に別チーム(渋幕中から6チームが参加)の部員たちとよくコミュニケーションをとっていますね。また部の運営に加え、将棋が強くなったのに驚きました。30名の部員の中、安穏としていてはAチーム入りなどできないでしょう。
渋幕中将棋部のみなさん、千葉県代表として東日本大会もがんばってください。

そして渋幕中高、今後も楽しみです。高校はまだ同好会のようですので、これから実績を重ねて部に昇格できるかですね。今の中学のメンバーがそのまま後に続いてくれたら、それも現実となるでしょう。本人たちには大それたことをしている自覚はないでしょうが、将棋を通じ中高一貫で考える力を磨きつつ優秀な人材が育つ素晴らしい集団が千葉県に生まれています。目の前にものスゴイものを見ている不思議な気持ちになりました。最初の一時期に関わることができたことを、光栄に思います。

小学部門、代表クラスは赤・青の2ブロックに分かれてリーグ戦を行い、各々1位は代表決定、そして赤の3位と青の2位、青の3位と赤の2位が対戦し、それぞれ勝ったほうが代表となります。4チームが千葉県代表。

青ブロック、富美浜小があと一歩だったのですが残念でした。
特に最後の試合。みなさんの参考にもなるよう敢えて共有しますが、チェスクロック自分のほうが点滅していたので相手が指したんだろうと思い着手したら、2手指しを指摘され負け。それも立て続けに二人。衝撃的な結末に唖然。
この場合にどうすればよいか、よい考えのある方教えてください。もちろんそうならないように集中することが大切なのですが、うっかり「押し忘れているのか自分の番なのかわからなくなってしまった」場合、どうすればいいでしょう?
個人的な考えですが、「私の番ですよね?」とまずは相手に聞いてみる。答えてくれない場合は、手を挙げ審判に相談する。審判が相手の子にたずねても相手が自分の権利とばかりに答えない場合は、2分の1の確率で指すか時計を押すかするしかないでしょうね。相手が「違う」と言って審判に直前の手順を説明しそれが合理的と審判が判断したら、負けを受け入れるしかありません。
なので、やはり負けでやむなし。ほかのみなさんも富美浜小メンバーの悔しさを感じてもらって、チェスクロック押し忘れに注意しましょう。

赤ブロック、葛飾小学校が3位でリーグ抜けを果たし、代表決定戦に挑みましたが惜しくも1−2で敗れました。残念。
実は私は勝ったと勘違いし「おめでとう」と言ってしまったのですが、大変失礼しました。
う〜ん、いまだに悔しい。東日本大会を経験したかったですね。県外の強豪たちと対戦できる機会が欲しかった。倉敷Aクラス入賞で紹介した砂原湊くんとレディース大会で今後活躍が期待されている彼のお姉さんのチームで、もうひとりのお友だちもいい選手でした。
しかし気を取り直して(私が?笑)、今後の活躍を祈っています。

小学部門の初心者クラス、参加にご協力いただきましたご家庭のみなさまに御礼申し上げます。「学校で3人そろえたい」ということで今回初めて大会出場いただいた子もありました。お休みのところ無理をお願いしてスイマセン。子供さんにはとても良い経験になったと思います。年間通じ様々の大会がありますので、ご都合のつく範囲で結構ですので引き続きご参加をお願いいたします。

稲荷木小学校が、3勝1敗で優秀賞でした。倉敷で紹介した市川くん兄弟が学校でお友達を誘ってチームを組んでくれました。そのお友達も勝てた試合があったそうで「それがいちばんよかった」とご両親。将棋にいっそう興味をもってくれるとよいですね。まさに、それこそが文部科学大臣杯団体戦の本来の目的なのだろうと思います。

最後に、今回は文章のみの殺風景でスイマセン。行徳将棋クラブの子でチームを組むスタイルだけではなくなってきていますので、写真は千葉の将棋情報サイトをご覧ください。運営スタッフの皆様、大きな大会の運営お疲れ様でした。ありがとうございました。