今日は佐藤天彦名人に羽生善治竜王が挑む名人戦七番勝負の第5局2日目。仕事の合間にこっそり端末を覗く将棋ファンたちの姿が目に浮かびます。もちろん私も(笑)。
将棋の内容についての解説はプロの先生たちにお任せするとして「将棋のタイトル戦は防衛する側と挑戦者側と、どちらが有利か」というお話について。
どっちだと思います?

これまでの通算だと、圧倒的に防衛する側の勝率が高いようです。なぜでしょうか?
ひとつは、大山・中原・羽生永世名人のような、ある時代に抜けて強かった人々がそのような実績を築いたのが数字に反映されているのでしょう。
あと考えられるのは「その棋戦に照準を合わせやすい」ということがあるかどうか。
スポーツやっている人なら感覚的にわかると思いますが、シーズンになると毎週のように練習試合と大会の繰り返しじゃないですか。で、それらの試合すべてを固定のメンバーで戦い方を変えずにやるかというと、そうじゃないですよね。違う選手を使ってみたり、ポジションを変えてみたり。本命の大会に向けて「この試合は負けてもいいから新しいことを試してみよう」というステップを踏みながら、ベストを試行錯誤してゆく。第一そうしないと「あのチームはこうだから」と研究し尽くされてしまう。
将棋も同じで、タイトルを持っている人のほうが「本命の大会」を絞りやすい。明らかに自分がタイトルを持っている棋戦が本命になるので。挑戦者を目指す側の人は最初から「よし今年はこの棋戦に絞って勝ちにいくぞ」なんてことは、難しい。
ただ、最近はどうでしょうか。データが瞬時に出回る世界で全棋士全対局が共有財産になっており、心の準備はともかく情報の準備においてどちらが有利ということはなくなってきているかもしれませんね。
ブログ書いている間に対局終了。佐藤天彦名人が勝利し防衛に王手をかけました。第6局は6月19-20日、山形県天童市。勝負の行方やいかに。
将棋の内容についての解説はプロの先生たちにお任せするとして「将棋のタイトル戦は防衛する側と挑戦者側と、どちらが有利か」というお話について。
どっちだと思います?

これまでの通算だと、圧倒的に防衛する側の勝率が高いようです。なぜでしょうか?
ひとつは、大山・中原・羽生永世名人のような、ある時代に抜けて強かった人々がそのような実績を築いたのが数字に反映されているのでしょう。
あと考えられるのは「その棋戦に照準を合わせやすい」ということがあるかどうか。
スポーツやっている人なら感覚的にわかると思いますが、シーズンになると毎週のように練習試合と大会の繰り返しじゃないですか。で、それらの試合すべてを固定のメンバーで戦い方を変えずにやるかというと、そうじゃないですよね。違う選手を使ってみたり、ポジションを変えてみたり。本命の大会に向けて「この試合は負けてもいいから新しいことを試してみよう」というステップを踏みながら、ベストを試行錯誤してゆく。第一そうしないと「あのチームはこうだから」と研究し尽くされてしまう。
将棋も同じで、タイトルを持っている人のほうが「本命の大会」を絞りやすい。明らかに自分がタイトルを持っている棋戦が本命になるので。挑戦者を目指す側の人は最初から「よし今年はこの棋戦に絞って勝ちにいくぞ」なんてことは、難しい。
ただ、最近はどうでしょうか。データが瞬時に出回る世界で全棋士全対局が共有財産になっており、心の準備はともかく情報の準備においてどちらが有利ということはなくなってきているかもしれませんね。
ブログ書いている間に対局終了。佐藤天彦名人が勝利し防衛に王手をかけました。第6局は6月19-20日、山形県天童市。勝負の行方やいかに。