
130席ほど並べられた椅子が9割がた埋まるほどの人数でした。今回はテーマが「市川市の子育て支援施策について」ということで、子育て世代のお母さんや親子連れがたくさんいらっしゃいました。
最初に市長より、第一回をこの行徳で実施したのには意味があるとお話がありました。「行徳は遅れているとどうしても思われているが、自分は行徳を起点に新しいことをやってゆけると信じている。今後は週に1〜2日この行徳支所で仕事をしてゆく予定で、机を運ぶ指示も出している」とのことです。
以下が配布されたレジメ。

まずはレジメに沿って村越市長が子育てにおける問題点をプロジェクタを使いながら説明。市長の根底にある思いとして「可哀そうな家庭をポイント制で競い、可哀そうな順に保育園に入れるのはおかしい」ということがある。「待機児童はあってはならず、保育園の受け入れ枠が余っているくらいでないと待機児童は解決しない」と意欲を示されました。
また、特に力を入れていたのがLINEの活用。今後はスマホを市と市民がつながる手段としてゆきたい意向で、必要が情報を必要なときに入るようなシステムを構築したいとのこと。村越市長と市民が直接LINEでつながるイメージですね。

市長の話の後は質疑応答のコーナー。突破口を開いた男性は、
「市川市は公園が少ない。それも色々とバリエーションが楽しめる公園がない」
と訴えました。これは村越市長にはありがたい質問ですね。赤レンガ(血清研究所跡地)の話はしませんでしたが、「市にはそのような土地が中々ないが、色々検討している」という内容の回答でした。
その後は会場でたくさん手が上がり、子を持つ保護者の方々から、保育や小学校・児童施設や乳児医療について市川市の様々の問題点が指摘され、改善を求める声が上がりました。
恥ずかしながら、とても勉強になりました。特に女性の視点。各種行政サービスやせっかくある施設が、どのような点で利用しづらいのか。キメ細かなフォローの必要性を感じました。
いっぽうそれらを解決するとなると、すべてお金が必要な話になります。あるお母さんから、市川市の小学校は義務教育と言いつついかに費用負担が大きいか具体的な説明があり「なのに前市長は花を植え続けた」という強烈な一発に会場がドッと沸く場面がありました。
村越市長より「例えば新庁舎をつくるから小学生の保護者の負担が大きいという話ではない。それは別です」と解説がありましたが、市民にはそう見えて当然ですね。
市川市が魅力的な街になり住みたい人が増えれば税収が増えます。行政サービスを充実させることができる。前市長にとっては「魅力的な街」というのが「綺麗な街」だったのでしょう。しかし多くの市民にとり、街の目に見える部分にはふんだんにお金がかけられている割に暮らしが良くならなかった不満が溜まっている。改めて認識しました。
子供たちからの声もあり、いい要望でした。小学生の女の子が手を挙げて、放課後も学校で遊びたいという、つまり「学校開放」の要望ですね。市長より、確かにボールを蹴って遊べるような場所がない、検討しますとの回答がありました。
個人的に印象的だったのは、小学6年生の子のお願いをあずかってきているという方から「市内のコンビニなどに、悩み相談ボックスを設置してほしい」と。おぉ、みんな悩んでいるかと子供たちの顔を思い浮かべました。
とても良い機会を設けていただき、村越市長および市職員の皆様に感謝申し上げます。同時に、市長選の際に対立陣営だった市政関係者は今後どのような形で対峙してゆくか熟慮および行動が必要と感じました。「市長が市民との直接対話により要望を聞き入れそれに答えようとしているのに、自民党や公明党、新市川は反対ばかりしている」という構図になるのかどうか。反対するのなら、これに匹敵する規模で村越市政のどこが問題点かを市民に知らしめる必要がある。その手法にも注目しています。