26日、寺下紀子市川市将棋愛好家連盟会長と一緒に、市川市文化振興課にて担当職員さんと面談しました。
11月に行われている市川市民将棋大会の参加者が全日警ホールに入りきれないため子供の部を分ける案が浮上しており、
1. 現在の市民大会の一部・文化祭の一環として実施する
2. 新しい大会として新設する
2通りの方法があるが、市の視点からはどうでしょうか?という当方の質問に対し、以下。
・現在補助金がおりているる行事は、「何年もやっている」ところに守られている。新規がほとんど認められない。
・文化には優劣がつけられないため、どこを認める・認めないということができない。いま実施されている企画を守るのが精いっぱいだが、逆に運営員の高齢化等により参加人数がとても少なくなってしまっている行事にも補助金が出ている現状はある。
・特に「現金を補助する」という考え方が受け容れられなくなっている。後援などの形に限られる。
・そんな状況で、新設に補助金は無理。今の市民大会を分けてというのも相当困難。最低でも同時期開催。それでも通るかどうか。
・運営費の補助は、市税の1%支援枠を申請してはどうでしょうか。企画自体は、申請を認めてくれるであろうものだと思います。金銭的にではなく後援のような形でなら、文化振興課も協力します。各学校にポスターを数枚ずつ貼ってもらうようなお願いもできます。
という訳で、その足で市民部ボランティア・NPO支援課へ。寺下先生フットワーク軽いですね。スタスタ歩く。文化振興課は本八幡駅の南口のビルで、ボランティア・NPO支援課は北口14号交差点の市民談話室にあります。
飛び込みにもかかわらず、親切な対応で詳しく制度の内容と申請方法を説明してくれました。1%支援枠は6月1〜14日が申請受付期間で、その年度の事業に充てられます。総事業費の半分を支援してくれて、上限は最初の3年が30万円、4面目以降が15万円。
ただ、用途が狭いんです。使い道がスゴく限定される。講演会の講師とかいう以外、人件費はダメですね。また将棋盤駒やチェスクロックもダメ。備品は買えない。やはり参加費をとるかどこかから協賛金をいただいて自由に使える枠を確保しないといけない。1点だけ注目したのは、パンフ印刷代。これはOK。市内の小学生全員に配布するため2万枚刷るでも大丈夫ですと。「学校にチラシ配布をお願いするのがとても難しいのですが、それは可能でしょうか?」と聞いたところ、戦争写真展の案内を全小学生に配布した団体があると。たぶん教育委員会につてがあるとか後援をもらったとかではないかと。
しかし申請と報告の書類が、けっこう面倒。これ書いて申請や説明で何度か足を運ぶ手間を考慮すると、客観的に見れば割に合わないです。あくまで、ボランティア活動費の一部を支援するという制度。あと「市の支援を受けている団体です」ということにブランド価値を認めるかどうか。また問題なのが、事業の収支が黒字になると支援が打ち切りになってしまう。つまり、誰かが必ず赤字を被る制度です。
なので、いっそカンパを募ったほうが楽かも。市民こども大会の開催費用を捻出するための教室やりますみたいな感じで、市内の指導員で子供や大人の初心者向けに密度の濃い練習会を企画するとか。何回かやれば数万円は集まると思う。でもそれだと指導員がどんどん大変になってゆくか。将棋教室や同好会の運営に携わっている人々はみな好きではやっておらず仕方なくなので、あまり負担は増やせない。
いっぽう市側から見ても「市民将棋大会の参加者が増えたため、子供の部を独立させ、双方をより発展させる」というのは、案件としては相当に筋がいいみたい。これまでの実績があり、伸びているジャンルで、しかもブーム。文化振興課でもボランティア・NPO支援課でもとても良い事業という印象は持っていただいて、成立させるためにどうするかという前提で親身になってアドバイスしてくださいました。
という訳で、価値の高い案件であることは確認できました。問題は、その価値を提供する人がボランティアでやらなければならない。
既に私、嫌な人間になってますよね。だからこういうのに関わりたくないんですが、誰かが言わざるを得ない。運営をやる人にとっては何一つメリットはありません。
今、すっごいワカラナイ気分です。市から金銭面以外のバックアップはバッチリ得られる。市川で将棋と言えばこれだというブランドは、やれば確立できるだろう。子供や親たちにとり素晴らしい目標ができ、教育効果も大きい。何しろ市川市の小学生と保護者たちがみんな知っているように出来る。ほかのどんな大会より、これで勝つのがカッコいい。
しかし、受益者側が享受するメリットと提供側が負担するコストがバランスしない。
当ブログを見て「やぁ、いいじゃないですか。ボランティアでやりますよ」と言ってくださる方がいるかもしれませんが、いいえ、頼みません。小さな公民館教室と違い、市民大会ともなれば継続性が担保されない形ではスタートしかねます。子供たちのためにやってやろうじゃないかという熱意ある人がゼンゼン居ない年でも成立しないといけない。
メンドクサイ親父でしょ。こういうところが出るから嫌なんです。でも、全国の指導員たちが疲弊してるんですよ。軽々しく子供たちのためになんて言っちゃいけない。今のところペンディング。引き続き検討してゆきます。
11月に行われている市川市民将棋大会の参加者が全日警ホールに入りきれないため子供の部を分ける案が浮上しており、
1. 現在の市民大会の一部・文化祭の一環として実施する
2. 新しい大会として新設する
2通りの方法があるが、市の視点からはどうでしょうか?という当方の質問に対し、以下。
・現在補助金がおりているる行事は、「何年もやっている」ところに守られている。新規がほとんど認められない。
・文化には優劣がつけられないため、どこを認める・認めないということができない。いま実施されている企画を守るのが精いっぱいだが、逆に運営員の高齢化等により参加人数がとても少なくなってしまっている行事にも補助金が出ている現状はある。
・特に「現金を補助する」という考え方が受け容れられなくなっている。後援などの形に限られる。
・そんな状況で、新設に補助金は無理。今の市民大会を分けてというのも相当困難。最低でも同時期開催。それでも通るかどうか。
・運営費の補助は、市税の1%支援枠を申請してはどうでしょうか。企画自体は、申請を認めてくれるであろうものだと思います。金銭的にではなく後援のような形でなら、文化振興課も協力します。各学校にポスターを数枚ずつ貼ってもらうようなお願いもできます。
という訳で、その足で市民部ボランティア・NPO支援課へ。寺下先生フットワーク軽いですね。スタスタ歩く。文化振興課は本八幡駅の南口のビルで、ボランティア・NPO支援課は北口14号交差点の市民談話室にあります。
飛び込みにもかかわらず、親切な対応で詳しく制度の内容と申請方法を説明してくれました。1%支援枠は6月1〜14日が申請受付期間で、その年度の事業に充てられます。総事業費の半分を支援してくれて、上限は最初の3年が30万円、4面目以降が15万円。
ただ、用途が狭いんです。使い道がスゴく限定される。講演会の講師とかいう以外、人件費はダメですね。また将棋盤駒やチェスクロックもダメ。備品は買えない。やはり参加費をとるかどこかから協賛金をいただいて自由に使える枠を確保しないといけない。1点だけ注目したのは、パンフ印刷代。これはOK。市内の小学生全員に配布するため2万枚刷るでも大丈夫ですと。「学校にチラシ配布をお願いするのがとても難しいのですが、それは可能でしょうか?」と聞いたところ、戦争写真展の案内を全小学生に配布した団体があると。たぶん教育委員会につてがあるとか後援をもらったとかではないかと。
しかし申請と報告の書類が、けっこう面倒。これ書いて申請や説明で何度か足を運ぶ手間を考慮すると、客観的に見れば割に合わないです。あくまで、ボランティア活動費の一部を支援するという制度。あと「市の支援を受けている団体です」ということにブランド価値を認めるかどうか。また問題なのが、事業の収支が黒字になると支援が打ち切りになってしまう。つまり、誰かが必ず赤字を被る制度です。
なので、いっそカンパを募ったほうが楽かも。市民こども大会の開催費用を捻出するための教室やりますみたいな感じで、市内の指導員で子供や大人の初心者向けに密度の濃い練習会を企画するとか。何回かやれば数万円は集まると思う。でもそれだと指導員がどんどん大変になってゆくか。将棋教室や同好会の運営に携わっている人々はみな好きではやっておらず仕方なくなので、あまり負担は増やせない。
いっぽう市側から見ても「市民将棋大会の参加者が増えたため、子供の部を独立させ、双方をより発展させる」というのは、案件としては相当に筋がいいみたい。これまでの実績があり、伸びているジャンルで、しかもブーム。文化振興課でもボランティア・NPO支援課でもとても良い事業という印象は持っていただいて、成立させるためにどうするかという前提で親身になってアドバイスしてくださいました。
という訳で、価値の高い案件であることは確認できました。問題は、その価値を提供する人がボランティアでやらなければならない。
既に私、嫌な人間になってますよね。だからこういうのに関わりたくないんですが、誰かが言わざるを得ない。運営をやる人にとっては何一つメリットはありません。
今、すっごいワカラナイ気分です。市から金銭面以外のバックアップはバッチリ得られる。市川で将棋と言えばこれだというブランドは、やれば確立できるだろう。子供や親たちにとり素晴らしい目標ができ、教育効果も大きい。何しろ市川市の小学生と保護者たちがみんな知っているように出来る。ほかのどんな大会より、これで勝つのがカッコいい。
しかし、受益者側が享受するメリットと提供側が負担するコストがバランスしない。
当ブログを見て「やぁ、いいじゃないですか。ボランティアでやりますよ」と言ってくださる方がいるかもしれませんが、いいえ、頼みません。小さな公民館教室と違い、市民大会ともなれば継続性が担保されない形ではスタートしかねます。子供たちのためにやってやろうじゃないかという熱意ある人がゼンゼン居ない年でも成立しないといけない。
メンドクサイ親父でしょ。こういうところが出るから嫌なんです。でも、全国の指導員たちが疲弊してるんですよ。軽々しく子供たちのためになんて言っちゃいけない。今のところペンディング。引き続き検討してゆきます。
カンパは良さそうですね。
「風に立つライオン教室」がいいヒントになりそう。
私のように「趣旨に賛同して」ぶらっと見に行く人もいるかもしれません。
前半部分で市の対応に硬直性(悪い印象)を感じかけましたが、
後半部分を読んだ感じでは、むしろ悪くない印象だったようですね。
危うく「ボランティアでやりますよ」と言いかけました(笑)。
そうですね、継続性が見込める仕組み作り、検討だけでも期待しています。
また、自分でも考えてみようと思います。