小池都知事とはまったく関係ないのですが、市と県と国との関係を例示するのに下の高橋亮平さんのブログがわかりやすいのでぜひご一読ください。江戸川放水路で中国人がカキを採取し捨ててゆく殻が大量で問題となっているもの。子供が足を切って怪我をしたりしています。

実際に迷惑しているのは市川市民なので市川市でなんとかしたいところですが、
・「漁師さんしかカキを採れないことにしよう」としたら、それを決められるのは県。
・「その場所に入っちゃダメということにしよう」としたら、国との話し合いが必要。
という訳で、選択肢が狭まります。自由にならない。

このような問題が、あらゆる分野にあります。

ウーマンラッシュアワーさて、THE MANZAIでのウーマンラッシュアワーの政治ネタが最近、話題を呼びました。私も見ましたが、素晴らしいですね。絶賛させていただきます。今後もこの路線、期待したいです。
小池都知事が都民ファーストと言いながら国政に進出したり負けたら代表を降りたり、つまりは自分ファースト。ワッと笑いがきました。
都民ファーストの会はすかさず、こういうのにあやかったほうがいいと思う。若い人たちの感性にポーンと飛び込んできている状態ですから。「ネタにしていただいてありがとうございます」という感じで、前向きに。今なら聞いてくれるから。逆にそのままにしておくと、小池さん自分勝手の印象だけ残る。

例えば、地方消費税の問題がわかりやすいでしょうか。
消費税は8%ですが、そのうち1.7%が地方に配分されています。この配分の方式ですが、これまでは「消費税なのだから売上の額に応じて配分する額を決める」という割合が強かったのですが(販売額75%、人口17.5%、従業員数7.5%)、国は「人口に応じた」割合を大きくしようとしています。何が起きるでしょう?

東京の経済規模は、日本の約2割です。いっぽう、人口は約1,300万人。国の約1割。ということは、東京都に配分される消費税は減ります。
平成27年度には東京都は6,800億円の配分を受けていますが、たぶん数百億円とか、下手をすると千億の単位で削られるかもしれない。大問題です。

国に勝手にこのようなことをさせないためには、国政でも力を持たなければならない。どうですかね。国政進出は都民軽視だったでしょうか?

(え?千葉はって?
スイマセン、よく調べていないんですが、現在損をしているはずなので、国の見直しがされたら少し得するほうに入るかも。というのは、千葉の都市部の人って東京都の企業に勤めて(都の従業員数に計上)東京都で消費(都の販売額に計上)する量が多いですから。
ただこれも、東京都としては現在の条件で地方交付税をもらわないことに納得しているじゃないかと言うでしょうね。消費税だけ見るなと。色々議論のあるところです。)

他にも、小池知事はあらゆる差別をなくすとしたオリンピック憲章の精神を都で条例化しようとしています。これにより例えばLGBTの人々が抱える問題も和らぐかもしれない。しかし、やはり国で同性婚やパートナーシップに関する法律を定めることに比べたら弱い。国政で力を持たないと、本当に東京都から差別をなくすことはできない。
そんなことがたくさんあります。


最後に、間違った印象を助長するとイケマセンので念のため。高橋亮平さんは希望の党でも都民ファーストの会でもありません。どうも一部の方にそのイメージがあるようなのですが。またそれらだけでなく、どの党からの推薦も受けていません。誤解なきよう、よろしくお願いいたします。