今回の選挙戦で最も衝撃を受けた候補者が、小泉文人さんです。能力の高さに。

市議会議員選挙は候補者の人数も多く、失礼ながらこれまであまりお一人お一人をよく見て検討することがありませんでした。小泉さんについても「よく票をとる人だなぁ、自民党で名字が小泉だから目立つのかな」くらいしか認識がなかったのですが、政治家としても票が集まるのが解ります。

政策集(サイト)は、私が期待する優先順位とは違うものの、素晴らしいです。街の姿が見える。そして、高齢者・障害者・小さい子を持つ保護者の交通費補助や駐輪場無料化は、予算的に途方もない金額ではなく現実的に市長がやると言えば出来る範囲で、しかも多くの市民に響く。アピールも上手い。それでいて、青年会議所の討論会で勉強になりましたが、市内のインフラのどこが未整備でやってあげなければならないか的確に把握しておられます。下水が通ってないエリアもある。市政に様々要望あるけれど「なるほど、それはそっちが優先だ」と思います。

選挙期間中ですので触れたくはないのですが、敢えて。政務活動費による大量切手購入問題ですよね。これをどう見るのか。神戸ではバラエティ番組大騒ぎでしたが、市川では警察も入っておらず不正が確定した訳ではありません。一方、市議会での議員辞職勧告決議案(追記:審議の前に市長選出馬のため辞職)は相当なもの。

ひと頃話題になった、兵庫県の号泣議員。野々村氏の果たした役割はとても大きくて、あそこからですよね。地方議員の政務活動費流用が問題になり出したのは。今年の神戸市議の事件も、2014年以前の行為について。その頃まではたぶん、日本中で当たり前のように行われていた。

例えばどうでしょう中小企業にお勤めのみなさん。きれいなことばかりで商売やっていけない業種はあるもの。多少法に触れることをやりつつも会社を何とかやりくりしてくれる社長さんと、清廉潔白を貫いて会社を潰しちゃう社長さんと、どっちがいいですかね?しかも他社の社長さんたちみな同じことやってるとして。
極端な例ではありますが、考え方としてはそうなる。税金を預かる政治家は別?

「政治家に、巨悪はいかんが全く清廉潔白も求めない。高い能力がある政治家は使うべきだ。まして小泉さんのは疑惑でしかない」と考える市川市民がどれほどか。
敢えて私の考えは述べません。投げかけに留めます。

高橋亮平さんのビラ配りをしていて、ビラを受け取ってくれた男性からこう言われました。
「街の見てくれなんて、どうだっていいんだよ。駐輪場が無料とか公共料金が安いとか。出費が少なくて住めるのが住みやすい街ってものだからさ。頼むよ」