市川市長選、「立憲民主党がいないよぉ〜」と嘆いている人が多いことでしょう。どんよりとした政界に新風を吹き込んでくれそうな存在ですものね。期待したいところです。

立憲民主党は衆議院議員しかいない国政政党です。通常は国政政党は、市区町村議員と支援者があり、都道府県の議員や組織があり、その上に国会議員が居るピラミッド。地方選の公認や推薦はまず地方でのコンセンサスが得られないといけませんが、立憲民主党にはその「地方の組織」がまだありません。公認や推薦が出されるには、もう少し時間を要するでしょう(追記:19日投開票の名古屋市議補選で初の公認あり)。

ちなみにかつて希望の塾に籍を置いた立場から、立憲民主党へ期待を込めて一言。

都議選は、風もあったことでしょうがその選挙戦を支えたのは、連合ではなく希望の塾生や候補者の友人たちでした。しかし組織の拡大にあたり、小池さんは彼らには目もくれず民進党に頼り連合に頭を下げに行った・・・という風に見られてしまった。そして3か月後の衆院選では優秀な兵隊たちが他党に分散、とりわけ立憲民主党にとられ敵に回すことになりました。
これから立憲民主党は、地方組織をどうしてゆくかという課題に取り組むことになるでしょう。その際、民進党や連合の組織に頼るよりもフリーの立場で集まってくれた個々のボランティアたちを大切にできるかどうかが、存亡のカギを握るはずです。

つまり、立憲民主党にとり最も警戒すべきは、民進党と連合の組織であると言えます。「排除」ではなく頼るのでもなく、対等な協力関係を維持しながら、期待を受け好感度の高いうちに地方の体制を築いてゆかなければならない。そして、「上からではなく草の根からの政治」は、そうそう短期間につくり上げられるものではありません。

さて市川市長選、党として立憲民主党の名はありませんが、同党千葉の代表的立場にある生方幸夫衆議院議員は、村越祐民さん(民進党ほか推薦)および高橋亮平さん(完全無所属)の両名に応援を送っています。それがどういうことなのか論評はしません。選挙期間中ですので、淡々と事実を述べるに留めます。