12月4日(日)は、風に立つライオン将棋教室を行いました。6名が参加してくれました。
映画「聖の青春」やテレビアニメ「3月のライオン」の話などしながら、楽しかったです。

そうそう、先日からの話題ですが、希望の塾でいじめ不登校問題をやっていて、「3月のライオン」をふと思い出したんですよ。陰湿ないじめにあったひなちゃんのお友だちのちほちゃんが、学校を離れて施設に入ります。思わず本棚から出してきて読み返しました。7巻に描かれている「心のケアセンター」は、実在する施設なんだろうか?実在するならすごいリサーチだし、しないなら素晴らしい提言だと改めて感心しました。

心のケアセンターで過ごすちほちゃんが、ひなちゃんに宛てた手紙。私がどんな場所か説明するより、これを読んでもらったほうがいいですね。


『 ひなちゃん
お返事がおそくなってごめんなさい。

私は今、心のケアセンターという所で、先生と一緒に勉強中です。ここはまわりが山と森でかこまれた静かできれいな所です。センターの隣は牧場と農園で、今はそこで時々お手伝いをさせてもらっています。

この子(同封の写真)は牧場で生まれた子ヤギです。メイちゃんといいます。となりは犬のハナちゃん。2人とも牧場に行くと私を見つけてとんで来てくれます。ここで最初にできたおともだちです。

牧場と農園のひとたちも、とってもいいひとばかりです。近所の人たちも。この間は、みんんなで梅酒とシロップと梅ジャムをつくりました。お母さんも一緒で楽しかった。

単身赴任だったおとうさんの会社も車で少しの所で、毎日送りむかえしてくれます。いっぱい話せるようになってとても嬉しいです。

ここに来た時、最初は新しい場所に慣れなくてとてもさみしかった。そんな時、センターの佐藤先生に「お友達を作る3つのステップ」というものを教わりました。「まず最初は動物のお友達をつくりましょう」「それができたら、次は年が上のお友達を・・・」そして今日、先生に「3つ目のステップに進んでみましょうか」と言ってもらいました。3つめのステップは、「年の近い友達を作る」です。私はそれを聞いた時、ひなちゃんの顔を思い出しました。とても、とても、会いたいと思いました。

ひなちゃん梅シロップがおいしくできあがったら、ひなちゃんとのみたいです。トウモロコシも植えました。8月には実がなります。いっしょにたべたいです。待っててもいい?

ちほより 』


(画像は2巻ですが、上記ストーリーは7巻に描かれています)