「希望の塾」の教育問題に関する討議の続きですが、いじめ不登校問題の中で「いじめは絶対になくならない。なぜなら人間の本能だから」という、真に迫った声がありました。だからこそ、学校からはじきだされた子たちをなんとかしてあげなくてはいけない。

ふと、井上陽水さんの「氷の世界」(1973年)を思い出しました。

『人を傷つけたいな 誰か傷つけたいな
 だけど出来ない理由は やっぱりただ自分が恐いだけなんだな』

誰か人を傷つけたいと思ってしまっている自分が恐い。誰もが心の奥底に秘めている本能を揺らし、このアルバムは爆発的にヒット、日本史上初のミリオンセラーアルバムとなりました。

先日のライブにて弾き語った動画です。




現在は、義務教育制度の学校からこぼれてしまった子たちを支援する体制は、本格的にはないんです。民間やNPOなどが運営するフリースクールや寺子屋的なものはあるのですが、ごくごく一部の自治体を除いては、公的な支援はない。スタッフの平均給与は年間200万円とかだそうです。経営は、厳しい。

国でも議論はされていて、受け皿への支援は法案までいっているのですが、なかなか進まない。新しいことをやりたがらない行政の性質もあるでしょうし、教育分野が大きな「利権」になっているようにも見えます。フリースクールというようなよそ者が入ってくることを嫌う者たちも居るのかもしれない。

「氷の世界」の壁を、どうやって打ち砕くかというところです。