一連の将棋界の問題については、拍手コメント欄から思いのこもったメッセージをありがとうございます。
最近Hara Blogに来てくださっている方のためご説明しますと、諸事情ございまして、行政に関するテーマ、左サイドバー「地域コミュニティー」カテゴリーのみコメント欄開放しています。
一昨日の「日本将棋連盟を変えるために必要なこと」については、まさしく行政に関するテーマかもしれませんね。
子供たちにも政治に興味を持ってもらういい機会かもしれませんので、コメント欄開けます。子供たちからの投稿も歓迎します。
子供たちのために、わかりやすく整理します。
みなさんの将棋の大会は、県の支部が集まってつくっている「支部連合会」が運営してくれています。日本将棋連盟から少しばかりの運営のための補助金は出ていますが、仕事とはいえません。ほぼボランティアといってよい形でやってくれています。
しかし、そうして地域で将棋の世界を支えている人たちが日本将棋連盟(以下「連盟」)に代表を送り込むことはできません。日本将棋連盟の理事(経営する人たち)を選ぶことができるのは、棋士の先生たちです。
棋士の先生たちは子供の頃から将棋一筋で歩んできています。みなさんのお父さんやお母さんのように、仕事で失敗して上司やお客さんに怒られたり、色んな考えの人が居る会社の中で人間関係に悩んだりといったことが少なく、ひたすら将棋に勝つことで地位を築いてきた人々です。
それなので、平和なときは問題ないのですが、今回のスマホ疑惑のように何かトラブルが発生したときの対応が苦手です。連盟がなくなってしまうのではないかと人々に心配させるような事態になってしまいました。
ボランティアで一生懸命に地域で将棋を支えている人々への心理的ダメージは、大きいです。ただでさえHara Blogでよく言う「濃い〜昭和オヤジ」の減少により引き受け手が減ってきていますので、連盟の事業には誇りが持てないバカらしいとなると、将棋の大会を運営してくれる人もだんだん居なくなる。
「別に地域の大会の運営の人が居なくなっても、強い人が奨励会に行って連盟は続くんじゃないの?」
はい、昔はそうだったんですが、制度が変わったんです。
日本将棋連盟は「公益法人」という団体として国から認可されています。「公益」つまり、一部の強い人だけでなく、広くみんなのために将棋文化を伝えるお仕事をしないといけないことになっています。棋戦ばかりやっているわけにはいかないんです。
そして、「広くみんなのために将棋文化を伝えるお仕事」を日ごろやってるのは、実は地域のボランティアの人たちなんですよね。
つまり連盟は、連盟を公益法人たらしめてくれている仕事をやってくれている人々から切り離された組織になっている、という、摩訶不思議な図式になっています。何もなければ黙っていても、おかしなことされたらボランティアの人たちは怒りますよね。
わかりますか? むずかしい?
さあ、どうすればいいと思いますか?
投稿するときには、名前のところに何も入れないと「名無しさん」と表示されて他の人とごっちゃになってしまうので、何か入れてください。また、本名を入れてしまうと人からにらまれたりするので(ハラ先生は?・笑)、何か適当に別名で入れてください。
もちろん、大人のみなさまもぜひ。ツイッターやFBでは私に絡むのは勇気が要りますので(笑)、匿名のコメント欄がいいかもしれませんね。
Hara Blogは、一部の棋士・女流棋士の先生方、またマスコミ関係や将棋ライターの方々も読んでくださっていること確認しています。参考にしてくださるかもしれませんので、活発なご議論を期待しています。
前回の記事では、拍手コメント欄から以下ご意見をいただいています。続けてご投稿いただけましたらありがたいです。
いち読者さん
『 コメントを拾っていただき、また、「ではどうすれば変えられるか」まで深めていただきありがとうございます。一つ逆の見方をするならば、プロ棋士の先生方も、特にこのような状況下では、進んで理事をやろうという人も少ないのではないでしょうか。また、棋士の中でも社会に目を向けておられる方ならば「プロフェッショナルへの委託」(≒アウトソーシング)が多くの分野で見られる昨今の風潮もご存知なのでは。
この逆境を、改革のチャンスに変えてほしいです。その変える働きかけとなるパワーが、先生の案である「支部からの声」、他に思いつくのは「将棋ファンの声」「スポンサー各社の圧力」、どれが一番響くのか、自分たちはどれに力を加えられるのか。とりあえず小さな一歩、自分にできることをしていく所存です。』
名無しさんさん
『 難しい問題ですね・・・ ユルい組織だと低コストだし意外と上手く回るが大きな問題には対処出来ない、きちんとした組織だと大きな問題の対応や拡大主義などは得意だがコストが掛かる・・・』
最近Hara Blogに来てくださっている方のためご説明しますと、諸事情ございまして、行政に関するテーマ、左サイドバー「地域コミュニティー」カテゴリーのみコメント欄開放しています。
一昨日の「日本将棋連盟を変えるために必要なこと」については、まさしく行政に関するテーマかもしれませんね。
子供たちにも政治に興味を持ってもらういい機会かもしれませんので、コメント欄開けます。子供たちからの投稿も歓迎します。
子供たちのために、わかりやすく整理します。
みなさんの将棋の大会は、県の支部が集まってつくっている「支部連合会」が運営してくれています。日本将棋連盟から少しばかりの運営のための補助金は出ていますが、仕事とはいえません。ほぼボランティアといってよい形でやってくれています。
しかし、そうして地域で将棋の世界を支えている人たちが日本将棋連盟(以下「連盟」)に代表を送り込むことはできません。日本将棋連盟の理事(経営する人たち)を選ぶことができるのは、棋士の先生たちです。
棋士の先生たちは子供の頃から将棋一筋で歩んできています。みなさんのお父さんやお母さんのように、仕事で失敗して上司やお客さんに怒られたり、色んな考えの人が居る会社の中で人間関係に悩んだりといったことが少なく、ひたすら将棋に勝つことで地位を築いてきた人々です。
それなので、平和なときは問題ないのですが、今回のスマホ疑惑のように何かトラブルが発生したときの対応が苦手です。連盟がなくなってしまうのではないかと人々に心配させるような事態になってしまいました。
ボランティアで一生懸命に地域で将棋を支えている人々への心理的ダメージは、大きいです。ただでさえHara Blogでよく言う「濃い〜昭和オヤジ」の減少により引き受け手が減ってきていますので、連盟の事業には誇りが持てないバカらしいとなると、将棋の大会を運営してくれる人もだんだん居なくなる。
「別に地域の大会の運営の人が居なくなっても、強い人が奨励会に行って連盟は続くんじゃないの?」
はい、昔はそうだったんですが、制度が変わったんです。
日本将棋連盟は「公益法人」という団体として国から認可されています。「公益」つまり、一部の強い人だけでなく、広くみんなのために将棋文化を伝えるお仕事をしないといけないことになっています。棋戦ばかりやっているわけにはいかないんです。
そして、「広くみんなのために将棋文化を伝えるお仕事」を日ごろやってるのは、実は地域のボランティアの人たちなんですよね。
つまり連盟は、連盟を公益法人たらしめてくれている仕事をやってくれている人々から切り離された組織になっている、という、摩訶不思議な図式になっています。何もなければ黙っていても、おかしなことされたらボランティアの人たちは怒りますよね。
わかりますか? むずかしい?
さあ、どうすればいいと思いますか?
投稿するときには、名前のところに何も入れないと「名無しさん」と表示されて他の人とごっちゃになってしまうので、何か入れてください。また、本名を入れてしまうと人からにらまれたりするので(ハラ先生は?・笑)、何か適当に別名で入れてください。
もちろん、大人のみなさまもぜひ。ツイッターやFBでは私に絡むのは勇気が要りますので(笑)、匿名のコメント欄がいいかもしれませんね。
Hara Blogは、一部の棋士・女流棋士の先生方、またマスコミ関係や将棋ライターの方々も読んでくださっていること確認しています。参考にしてくださるかもしれませんので、活発なご議論を期待しています。
前回の記事では、拍手コメント欄から以下ご意見をいただいています。続けてご投稿いただけましたらありがたいです。
いち読者さん
『 コメントを拾っていただき、また、「ではどうすれば変えられるか」まで深めていただきありがとうございます。一つ逆の見方をするならば、プロ棋士の先生方も、特にこのような状況下では、進んで理事をやろうという人も少ないのではないでしょうか。また、棋士の中でも社会に目を向けておられる方ならば「プロフェッショナルへの委託」(≒アウトソーシング)が多くの分野で見られる昨今の風潮もご存知なのでは。
この逆境を、改革のチャンスに変えてほしいです。その変える働きかけとなるパワーが、先生の案である「支部からの声」、他に思いつくのは「将棋ファンの声」「スポンサー各社の圧力」、どれが一番響くのか、自分たちはどれに力を加えられるのか。とりあえず小さな一歩、自分にできることをしていく所存です。』
名無しさんさん
『 難しい問題ですね・・・ ユルい組織だと低コストだし意外と上手く回るが大きな問題には対処出来ない、きちんとした組織だと大きな問題の対応や拡大主義などは得意だがコストが掛かる・・・』
>連盟にとっては、支部連合会の声や一般の将棋ファンの声はやはり取るに足らない存在なんですかね〜
支部・支部連が、正式にまとまった抗議を連盟に行うことは無いと思います。そのメンバーがネット上で個人的に意見を言うことは多々あるでしょうが、
支部や支部連の仕事をやっている・やらされている人たちって、子供さんが奨励会あるいは研修会などでプロ棋士・女流棋士を目指している方々がけっこう居たりします。プロ棋士にかん口令が出されているような状況では彼らは黙するしかありません。また、そういった仲間が居れば支部や支部連の上層部も慎重にならざるを得ません。さらに言えば、支部・支部連の中に保護者が居ないとしても、そこで育った子供たちは人の子でも自分の子のようなものですから、そういった子たちが奨励会や研修会に居れば同様でしょう。
また首都圏では特に、それぞれの都・県にお住いの棋士・女流棋士の先生方と支部・支部連が密接な関係にある訳で、お世話になっている先生方に被害が及ぶリスクも考慮しなければなりません。
すいません、だから?ということについては今すぐ考えが及ばず、この投稿はひとまずこれにて失礼いたします。