将棋界では、羽生善治王位に木村一基八段が挑戦する王位戦の第七局が神奈川県秦野市の「陣屋」にて行われています。本日が(9月26日)第一日で明日勝負が決します。羽生王位の防衛なるか、木村王位の誕生なるか、全国の将棋ファンが固唾をのんで見守っています。
木村八段は以前、市川市にお住まいだったとのこと。市川市民大会へもゲストとしてよく参加してくださいました。そんな中からエピソードを紹介します。
2009年の市川市民大会、この時代には「小学生の部」というのがあり、その年は私も小学生の部のお手伝いをしていました。
子供どうしの対局が終了した後に木村八段に指導対局をしていただく予定になっており、もちろんみな希望したので、係の数名で
「どうやって人数を絞り込もうか」
と相談していると、それを聞いていた木村八段が
「希望者は全員やりましょう」
と、アッサリ言ってくださいました。
「えっ、あの、25名の希望者がありまして・・・」
「いやぁ、指しますよ」
と、いう訳で始まった25面指し。神ワザです。ひと目でパシッと指し、一歩歩いてまたひと目でパシッ。
指し手はキビしく、駒落ちでも勝てません。
「負けました」「負けました」
子供たちの投了が続き、ひとりひとり短時間ですが的確なアドバイスをしてくださいます。
「ここだったよね」
とサササッと盤をもどすのですが、25面もあって何でそんなことができるのか我々はもぅ呆然とするしかありません。
ひとりだけ、6枚落ちで勝った子が居ました。
「負けました」
と木村八段が言ったその瞬間、部屋にドッと沸いたどよめきと拍手。
子供たちの1勝24敗という結果でしたが、全敗にしないところもまた名人芸だと思いました(笑)。
木村八段は以前、市川市にお住まいだったとのこと。市川市民大会へもゲストとしてよく参加してくださいました。そんな中からエピソードを紹介します。
2009年の市川市民大会、この時代には「小学生の部」というのがあり、その年は私も小学生の部のお手伝いをしていました。
子供どうしの対局が終了した後に木村八段に指導対局をしていただく予定になっており、もちろんみな希望したので、係の数名で
「どうやって人数を絞り込もうか」
と相談していると、それを聞いていた木村八段が
「希望者は全員やりましょう」
と、アッサリ言ってくださいました。
「えっ、あの、25名の希望者がありまして・・・」
「いやぁ、指しますよ」
と、いう訳で始まった25面指し。神ワザです。ひと目でパシッと指し、一歩歩いてまたひと目でパシッ。
指し手はキビしく、駒落ちでも勝てません。
「負けました」「負けました」
子供たちの投了が続き、ひとりひとり短時間ですが的確なアドバイスをしてくださいます。
「ここだったよね」
とサササッと盤をもどすのですが、25面もあって何でそんなことができるのか我々はもぅ呆然とするしかありません。
ひとりだけ、6枚落ちで勝った子が居ました。
「負けました」
と木村八段が言ったその瞬間、部屋にドッと沸いたどよめきと拍手。
子供たちの1勝24敗という結果でしたが、全敗にしないところもまた名人芸だと思いました(笑)。