昨夕、久しぶりに行徳図書館で本を借りました。時々行ってはいたのですが、借りるのは久しぶり。

「図書館戦争」の小説・映画・アニメといった一連のシリーズは若い世代にもいい影響を与えたようですね。熱心に本を読んでいる小学生や制服の中高生を見かけます。

便利になったもので、検索用の機械が何台か置いてあり、本の名前を入れ検索をかけると、どこの棚に置いてあるかを館内図に印をつけて画面で示してくれます。小学生の女の子が、慣れた手つきでパシャパシャッと操作している。

驚いたのは、借りる本をカウンターに持って行った時。
「今後はですね、機械で全部やるようになりますので」
と、職員さんがやり方を教えてくれました。本を台の上に置くとセンサーが読み取ってくれて、データが表示される。それが正しければOKを押して、手続き完了。「おぉ」と思わず声を上げてしまった。これは便利。

気付けば、以前はカウンターの中には4〜5人の職員さんが居ましたが今は2人だけ。そうですよね、返却された本を棚にもどしたり、そうした物理的にモノを動かさなければいけない仕事以外は、人でなくていい。
しかし昔は、あまり知られていないような本を「ありますかね?」と質問したときに「あ、はいはい」と即座に反応してスタスタッと棚に歩いて行って「はい、どうぞ」と取ってくれたときなんぞ「わっ、すげっ!」と尊敬しちゃったりしたものですが。そういった感動は無くなるのか。まぁそりゃ、AIには叶わないでしょう。しかし、雇用は確実に奪われてゆく。

図書館の管理費は市民の税金なので、コスト減につながることはやるべきでしょうね。ただ、ちょっとしたコミュニケーションの機会がこうして社会から少しずつ削られていることは、意識しておかなければならないと思います。