台風16号は温帯低気圧に変わったようですね。しかし、天気予報では今週はずっと雨と曇りのマークとなっています。

幼馴染の友人が宮崎県の危機管理課の責任者をしているのですが、いやいや、タイヘンだったろうな。お疲れさまです。延岡がひどかったようですね。河川が氾濫したのではなく、山から流れてきた水があまりに大量で川に流れ込むことが出来ずに溢れたという。

台風16号


一方、世界の金融市場に台風が迫ってはいないだろうか?個人的には8年前と似た空気を感じる。

以前ブログにも書いたのですが、イタリアの銀行。日本ではあまり報道されないのですが、具体的にはモンテ・パスキ銀行というイタリア第3位の大手銀行の経営危機が注目されていて、株価が0.2ユーロを切ってるんですよねぇ(約20円)。ほとんどゾンビと言われて仕方のない価格。先ごろ再建策が発表されていて、年末までに50億ユーロ増資しなきゃいけないそうなんですが、同社の発行済株式数は2932百万株・・・ということは総資産は5億ユーロちょいしかないんですよ。資産5億の会社が、3か月で50億増資できるか?ちとまともな世界ではない。

株価がどんどん下がるんで、当局が7月に3か月間の空売り禁止措置をとった。その期限が10月5日で、どうなんだろう、この日が来ると売りが仕掛けられて一気にゼロに向かうのではという投資家心理で、9月後半には現物を持っている人がいくらでもいいと売り始めるんじゃないか?と思って見ていたら。やはり、そんな感じになっている。

モンテ・パスキ銀


8年前もそうだった。一部の専門家の間でサブプライム問題が語られていたものの、ほとんどの人々が「そうはいっても何も起こらないだろう」と楽観していた。リーマンショック前夜。

イタリアの大手銀行がもし倒産するようなことがあったら、何が起きるんだろう?まったくワカラナイのですが、欧州金融市場と経済への打撃はかなり大きい気もする。ギリシャですらあんなに大騒ぎしたのだから。