9月2日から市川市議会の9月議会となっており、市のホームページを閲覧していました。
恥ずかしながら、これまでよく見たことがありませんでした。無関心でいることの罪を感じます。
「う〜ん、やられたなぁ」

市川市の施設・・・公民館やふれあい館等の使用料が昨年10月に大幅アップとなったんですよ。まぁ、いいかと思っていたのですが、今年10月にまた同じくらい上がる。どうなってんだこりゃといったところなのですが、2014年の9月議会、ちょうど2年前に決まっていたのですね。1年ごとに2段階で引き上げることが。初めて知った。

市川市使用料条例の第6条で、
「使用料(この条例に規定する使用料以外の使用料を含む。)の額は、事務を提供する体制の状況、事務の執行及び施設の維持管理等に要する費用の状況、社会経済の情勢等を勘案し、おおむね3年ごとに見直すものとする。」
と定められていて、3年ごとに見直しをしてきている。そして、平成25年からの行政改革大綱でのアクションプランもあり、この年の改定では大胆な引き上げとなったようです。

財政部長の答弁で、市施設の管理費が年間約5億円かかっていることや受益者負担の原則、市と受益者で50%ずつを負担するガイドラインがありそれに沿っていることなどが説明されました。

某党の議員さんが小規模サークルの悲哀や少年野球チーム運営者の窮状を訴え見直しを求める質問をしているのですが、大きな方針のもとに粛々と進められている感じで、行政も他の会派も取り合わないですね。
市の歳入は1400億円ですから、そのほんの千分の一もいかない程度の費用をどうするかという話なのですが。保育や介護、社会保障、インフラ・・・やることはたくさんあり、金額の大小にかかわらず聖域をつくらないで細部に至るまで厳しくやらないと財政がもたないという理屈もわかります。

一方、先日「千葉県の医療費の伸び全国トップ」という記事で、さびしいお年寄りが社交場を求めて病院に通う現状を書きました。病院のほうでも持て余して、「囲碁とか将棋とか、そういった趣味を見つけられてはどうですか?」と医師が患者に言ってるんですよ。それで、行徳将棋クラブにも問い合わせがくる。
高齢化社会へ向けて医療費を抑えるために、公民館でやっているような趣味のサークルをどう支援し活性化するかということが本来は課題であるべきなのですが、真逆の方向に走ってしまっている。

受益者負担?我々が受益者?間違っている。
市の施設と民間の貸しスペースは、目的が違う。市の施設は、市が場所を提供し市民の有志によってサークルを運営してもらい、高いお金を出して芸術やスポーツを楽しむことが出来ない人にも生涯学習の場を提供するための機能だ。
我々は「受益者」なんかじゃない。市民の生涯学習の担い手だ。

どこかがおかしいはずなんですよ。でも市の職員さんも議員さんも、みなさん方針に従ってきちっと正しい仕事をしている。一方それが、将来の市の財政を圧迫する。どこなんだろう?おかしいのは。

残念なのは、行徳将棋クラブって、市川市の文科系サークルの中でも大きいほうの団体なんですよ。その運営者である私としたことが、この施設使用料値上げの経緯を全く知らなかった。悔しいです。
私はいいんですよ。自分の出費を問題視しているわけではない。現役就労世代なので、まぁ酒の量を減らすかくらいの感じです。でも、高齢者で少人数で活動しているサークルさんたちには、打撃でしょう。そして、医療費増のツケを回される下の世代に申し訳ない。2年前に、指摘すべきでした。

反省しています。そして確かに何かが、おかしい。