プロ棋士のハッシーこと橋本崇載八段が、ゲーム「ワクサガ」のCMに出演され話題を呼んでいます。「話題」というか、「波紋」というか(笑)。ゲーム会社によりYouTube動画も公開されていますので、紹介します。



将棋愛好家の方々は絶句するかもしれません。非難も出るかもしれませんね。いくらお仕事で演技といっても、このような演出にはプロ棋士として協力できませんと断ってほしいという。

私の勝手な推測なのですが・・・

橋本八段は電王戦の企画と一線を画す考えをお持ちで、電王戦を「将棋ではなく将棋に似たゲーム」とコメントされています。叡王戦にも参加されていません。
今回、ゲームソフトCMのこの演出に目いっぱい協力されたことには、「コンピューターソフトの世界は将棋の思考と似たところはあるけど、でも将棋じゃないんだよ」という、隠れたメッセージがあるのでは? 深読みしすぎかもしれませんが。「やるんなら、将棋とは違うものとして、徹底的に楽しんじゃおう」と。

また、炎上するならしたで、それは話題になるということなのでCMに貢献も出来ますし、さらにはそれをきっかけに伝統文化としての人間の将棋とコンピューターとの関係について議論が沸くなら、それもけっこうではないかとも言えるかもしれません。

教室の子供たちに言うとすれば、「橋本八段がゲームのCMでオモシロイことやってるけど、あれは『将棋ではなく将棋に似たゲーム』だから、将棋するときに真似しないように」ですね(笑)。

もう一本、WEB限定ということで橋本先生のCM出演インタビュー動画もアップされていますので、こちらも紹介します。可笑しくて、単純に素直に笑わせていただきました。