将棋界では8月30日から31日にかけ、徳島市で王位戦第5局が行われていました。
結果は、木村一基八段が羽生善治王位に勝ち、3勝2敗としてタイトル奪取に王手をかけました。

終盤はまさに手に汗握るシーソーゲームでした。

下図は先手羽生王位の▲6二歩に対し後手木村八段が△2一飛と逃げたところ(158手目)。コンピューターに入れてみたところ、ここでは先手優勢となっています。
ところが、▲3三桂成△同玉のときに2一の竜が先手陣に通ってきてしまい、▲4五銀に△2八竜の王手で後手が逆転しました。

王位戦第5局より






上図ではコンピューターはいくつかの候補手を示しているのですが、中継サイトで稲葉陽八段が解説した▲2九香の王手がよさそうです。△2五歩に▲3三桂成△同玉▲4五銀。まだまだなのですが、先手有望ではあったようです。

さあ次の第6局は9月12〜13日、神奈川県秦野市。数々の名勝負が繰り広げられた伝統の旅館「陣屋」。最高の舞台で果たして勝負の行方やいかに。