某都知事が大量切手購入で話題になり、しかしさすがに大物、軽々と乗り切ってしまいましたが、実は市川市議会議員に関しても複数名、これが問題になっていることを新聞で知りました。

あまりに身近で生々しいので氏名掲載控えますが、市内5か所でそろばん教室を運営されている前市議会議員さんの名が目に留まりました(平27の市議選では落選)。将棋が趣味でいらっしゃって、市川市民大会にもよく来賓としてお越しいただいていた方です。

市川市議会議員の政務活動費は、平成26年以前は年間90数万円(27年から削られて約80万円)ですが、80円切手を6000枚購入していたとのこと。つまり、48万円。
市民を対象に何らかのアンケート調査を行ったとか、正当に使ったならいいんです。が、切手って金券ショップで換金できちゃいますので。実際どのように使用したのか、不明とのこと。

一方、その前議員さんのそろばん教室なんですが、これが利用者にとってはとてもいい教室なんですよねぇ〜。我が家も子供が小学生時代にお世話になりました。週二回しっかり教えてくれるし、検定などもちゃんと受けられます。また夏にはプールに連れて行ってくれたり、冬にはクリスマス会があったり。
保護者にとり最も素晴らしいのが、安いんですよ。今はどうか存じ上げないのですが、当時は一般のそろばん教室の相場と比較しても他の習い事と比べても格安だったと記憶します。保護者的には、ほぼそれが通わせる理由でした。

講師も何名かいらっしゃり、よく採算がとれるなと思ったものの、マンションの集会室などを利用して場所代があまりかからないのかな?とぼんやり流していました。
今にして思えば、ギリギリの料金設定にして、やはり議員さんがやりくりしてくれていたのかもしれないという気がする。そして、弾力運営するためのポケットが必要だったのかもしれないと。
憶測でものを言ってはイケマセンしお世話になった講師の方々にご迷惑ですが、市民としてそのような印象を受けるということを、素直に述べさせていただきます。

少しフォローさせていただきますと、絶対悪とは感じません。そろばんは文化だし、脳にいいことだし、気にならないくらい格安ならそりゃやらせたい。多くの子供たちが下火になった珠算という日本文化に触れることが出来るのも、その料金設定のおかげ。市税の一部がそれに使われたと考えれば、目的としてはまともです。

じゃあ、正攻法で市議会で「珠算教室に補助金を与えよう」みたいな予算取りを提言してすんなり通るか?
「なんで珠算なんですか?絵画や音楽教室にはやらずに珠算だけ特別扱いはできないだろう」
「あなたが珠算が得意だからって、そりゃ親のウケを狙った票集めなんじゃないの?」
ってなっちゃいますね。
ルール違反にならない我田引水ならば、ウケ狙いの票集めで結構ですけどね。それが政治ってもの。

ただただ、残念ですとしか言えません。そして、お世話になりました。感謝しています。