11月15日(日)は将棋日本シリーズ・テーブルマーク杯こども東京大会でした。
東京ビッグサイトには今年も大勢の少年少女棋士たちが終結。この壮観な風景は何と表現したらいいかわからないほど。

ふと、「この会場設営は大変だろうなぁ」と頭をよぎりました。スタッフの皆様ご苦労様です。
さて、会場内をグルグル回りながらウォーリーを探せ(笑)。GSCの子供たちをさがしていると、保護者のお母さんたちが子をかけてくださり、うちの子はあそこでどの子をどの辺りで見たと情報をくれます。助かりました。ありがとうございます。
予選は3局、3連勝の子だけが決勝トーナメントへ進む方式。
くじ運が大きいですよね。同じブロックに有段者や上級者の強い子が何人かはいるものです。決勝Tに進んだ子をほめるのはくじ運がよかった子をたたえるようなものかな?と、考え込んでしまったのですが、とはいえ何名か紹介します。
高学年は野坂隼史くんと鈴木基正くんの6年生二人がいずれもトーナメント3回戦まで勝ち上がりました。
(※11月21日追記。湯浅晴彦くんも予選を通過しました。見つけられなくてゴメンナサイ)
野坂くんは前週の市川市民大会では有段者の部で苦労しましたが、強いオジサンたちのジワッとした雰囲気を感覚的に吸収しているようです。ざわめきく会場の中で周囲をあまり気にせず、のっそりと盤面に向かう姿は風格がありました。カッコよかったですよ。
(写真、いいのが撮れずゴメンナサイ)
鈴木くんは、最近急に強くなったと友だちの間でも評判。燃え出した理由をインタビューしたところ、「ハチワンダイバーを読んで」とのこと。色々な戦形の使い手のキャラたちをイメージしながら研究しているようです。どの戦法でどんな戦いになったか、楽しそうに話してくれます。
将棋界でひとつ課題がありまして、小学生で将棋をあまり一生懸命にやりすぎると「よし、これだけやったぞ」と達成感が出て、心に区切りをつけてしまう。また、奨励会を目指すグループの中でがんばったが別の道を進むことに決めたため、踏ん切りをつけたい気持ちになる。結果、将棋から遠ざかってしまうパターンを耳にします。逆に、小学生大会ではパッとしなかったのだけれど地味に続けていることによって、周りでは強い子が奨励会に入ったり将棋をやめてしまったりということも手伝い、いつの間にかランクが上がって学生将棋で活躍するパターンもあります。
今年のGSCの6年生はそういう意味ではあまりたそがれておらず、むしろ淡々と道半ばという印象を持っているのですが、どう? 中学へ行っても少しずつでも続けてみないかい?
さて、低学年は6名が予選を通過したのですがその中で、前週の市川市民大会で惜しくもあと一歩で入賞を逃した子ががんばったので紹介します。
清野考創くん(写真左)、小山晋太朗くん(写真右)。いずれも3年生。


GSCでは現在の3年生の層が厚く、楽しみな世代となっています。ぜひ互いにいい友だちとしてこれからも楽しみながらがんばってほしいです。
市川市民大会で上の2名はBクラス(1〜3級)で3勝2敗とあと一歩ながら大健闘。強いオジサンたちが揉んでくれたおかげで力強さが増してきましたね。清野くんがベスト32、小山くんがベスト16という驚きの好成績でした。あの人数の中で最後に絞られた列に二人いる風景にはシビレました。感動を、ありがとう!
市川市教育委員会へのエールを込めて、もうひとり。手将棋の雄として何度か紹介しました望月雅仁くん(3年)。3回戦まで勝ち上がりました。
GSCのみなさんには第3土曜日の七中BCC(ブロックコミュニティークラブ)将棋教室がおなじみですが、市内ではほかにもいくつかの中学ブロックで将棋が行われています。行徳橋で江戸川放水路を越えた付近にある八中BCCの将棋教室をベースに望月くんは練習を重ねてきました。
数年前に交流があり何度か、GSCの子供たちを連れて遠征したことがあります。将棋指導員の神保信行先生が教えられていまして、素朴でとてもよい教室です。神保先生は市川工業高校の校長をされていた方で、学校の先生らしく形の良さを重んじ、どう組んでどのような考え方で指し進めるとよいのかを熱心に語られるのが印象的でした。「子供にはムズカシイくないかなぁ」と思ったのですが、言い続けるって大事なんですね(笑)。望月くんがきちっと組んで戦うこともできるようになりました。乱戦もやりますが、相手を見て使い分けているようです。
市川市の各中学BCCへのボランティア活動委託事業は、もちろんそのジャンルの優秀な子を輩出することを目的としたものではないでしょうが、このようにがんばって能力を伸ばしている子もいるというのは素晴らしい成果だと思います。
最後にアクシデントのエピソード。決勝T2回戦が終わったところで、GSCの2年生が仕切りの外へトコトコと出てきた。「残念だったか?」と聞くとポヨ〜ンとした表情で「勝ったよぉ〜」と言う。対戦カードには確かに赤印。「スゴイじゃないかぁ!」とほめると、ニッコリほほえんで去ってゆきました。
ところが3回戦が始まるときに、居ない。名前が呼ばれ「失格になりますよぉー」とアナウンスされている。「あの様子はさては、自分が今決勝トーナメントを勝ち上がっているところだという意識がないな」とそのとき気づいて慌てて走り回るも、見つからず。なんという天然。しかし、大物かもしれない・・・
東京ビッグサイトには今年も大勢の少年少女棋士たちが終結。この壮観な風景は何と表現したらいいかわからないほど。

ふと、「この会場設営は大変だろうなぁ」と頭をよぎりました。スタッフの皆様ご苦労様です。
さて、会場内をグルグル回りながらウォーリーを探せ(笑)。GSCの子供たちをさがしていると、保護者のお母さんたちが子をかけてくださり、うちの子はあそこでどの子をどの辺りで見たと情報をくれます。助かりました。ありがとうございます。
予選は3局、3連勝の子だけが決勝トーナメントへ進む方式。
くじ運が大きいですよね。同じブロックに有段者や上級者の強い子が何人かはいるものです。決勝Tに進んだ子をほめるのはくじ運がよかった子をたたえるようなものかな?と、考え込んでしまったのですが、とはいえ何名か紹介します。
高学年は野坂隼史くんと鈴木基正くんの6年生二人がいずれもトーナメント3回戦まで勝ち上がりました。
(※11月21日追記。湯浅晴彦くんも予選を通過しました。見つけられなくてゴメンナサイ)

(写真、いいのが撮れずゴメンナサイ)

将棋界でひとつ課題がありまして、小学生で将棋をあまり一生懸命にやりすぎると「よし、これだけやったぞ」と達成感が出て、心に区切りをつけてしまう。また、奨励会を目指すグループの中でがんばったが別の道を進むことに決めたため、踏ん切りをつけたい気持ちになる。結果、将棋から遠ざかってしまうパターンを耳にします。逆に、小学生大会ではパッとしなかったのだけれど地味に続けていることによって、周りでは強い子が奨励会に入ったり将棋をやめてしまったりということも手伝い、いつの間にかランクが上がって学生将棋で活躍するパターンもあります。
今年のGSCの6年生はそういう意味ではあまりたそがれておらず、むしろ淡々と道半ばという印象を持っているのですが、どう? 中学へ行っても少しずつでも続けてみないかい?
さて、低学年は6名が予選を通過したのですがその中で、前週の市川市民大会で惜しくもあと一歩で入賞を逃した子ががんばったので紹介します。
清野考創くん(写真左)、小山晋太朗くん(写真右)。いずれも3年生。


GSCでは現在の3年生の層が厚く、楽しみな世代となっています。ぜひ互いにいい友だちとしてこれからも楽しみながらがんばってほしいです。
市川市民大会で上の2名はBクラス(1〜3級)で3勝2敗とあと一歩ながら大健闘。強いオジサンたちが揉んでくれたおかげで力強さが増してきましたね。清野くんがベスト32、小山くんがベスト16という驚きの好成績でした。あの人数の中で最後に絞られた列に二人いる風景にはシビレました。感動を、ありがとう!

GSCのみなさんには第3土曜日の七中BCC(ブロックコミュニティークラブ)将棋教室がおなじみですが、市内ではほかにもいくつかの中学ブロックで将棋が行われています。行徳橋で江戸川放水路を越えた付近にある八中BCCの将棋教室をベースに望月くんは練習を重ねてきました。
数年前に交流があり何度か、GSCの子供たちを連れて遠征したことがあります。将棋指導員の神保信行先生が教えられていまして、素朴でとてもよい教室です。神保先生は市川工業高校の校長をされていた方で、学校の先生らしく形の良さを重んじ、どう組んでどのような考え方で指し進めるとよいのかを熱心に語られるのが印象的でした。「子供にはムズカシイくないかなぁ」と思ったのですが、言い続けるって大事なんですね(笑)。望月くんがきちっと組んで戦うこともできるようになりました。乱戦もやりますが、相手を見て使い分けているようです。
市川市の各中学BCCへのボランティア活動委託事業は、もちろんそのジャンルの優秀な子を輩出することを目的としたものではないでしょうが、このようにがんばって能力を伸ばしている子もいるというのは素晴らしい成果だと思います。
最後にアクシデントのエピソード。決勝T2回戦が終わったところで、GSCの2年生が仕切りの外へトコトコと出てきた。「残念だったか?」と聞くとポヨ〜ンとした表情で「勝ったよぉ〜」と言う。対戦カードには確かに赤印。「スゴイじゃないかぁ!」とほめると、ニッコリほほえんで去ってゆきました。
ところが3回戦が始まるときに、居ない。名前が呼ばれ「失格になりますよぉー」とアナウンスされている。「あの様子はさては、自分が今決勝トーナメントを勝ち上がっているところだという意識がないな」とそのとき気づいて慌てて走り回るも、見つからず。なんという天然。しかし、大物かもしれない・・・